

「えたじま手づくり市」でメンマの試食販売を開催しました
2023.11.15
11月5日、地域活性化をテーマに研究&課外活動をしている山田ゼミでは、管理栄養学科の渡邉ゼミのメンバー10名と合同で「第21回えたじま手づくり市in光源寺」に参加し、江田島産メンマの試食販売会を行ってきました。
この交流市は、「伝わり・ツナガル」をテーマに、受け継がれた風景のなかに身をおいて、そのぬくもりを地域の人々に繋いでいこうと地元有志の方々が集まり、島の特産品や花、野菜、お菓子と美味しい食べ物が揃った「手づくりの市場」です。普段は厳かな境内ですが、お堂でライブが催されたり、アート体験ができるワークショップがあったりとメニューも盛り沢山。初秋とは思えないほどの晴天にも恵まれ、子どもたちからお年寄りまで地元江田島を愛する多くの人々で賑わいました。
今回、私たちは竹の有効活用を研究している「竹炭工房おおがき」の大本さんと一緒に国産メンマの新商品開発に取り組みました。生活様式の変化、プラスチックなどの代替品の普及、生産者の高齢化などにより、次第に「竹」が使われなくなり、全国各地で「放置竹林」に悩まされている現状があります。竹藪はイノシシやタヌキなどの住処となり、地耐力が弱まってしまった地盤は土砂崩れを誘発してしまう恐れもあります。
これまで「竹炭工房おおがき」では、孟宗竹を伐採し、竹炭や竹酢液を製造することで竹の有効活用に取り組んできましたが、新たに「美味しく食べて竹害防止」をテーマに江田島産メンマの普及に力を入れることになりました。
古くからラーメンのトッピングとして親しまれている「メンマ」ですが、実は99%が中国や台湾からの輸入品です。福岡県糸島市や長野県飯田市を筆頭に、「純国産メンマプロジェクト」が拡がっていますが、認知度はまだ十分とは言えません。そこで私たちは、メンマの新活用として、「メンマ餃子」「チョコdipメンマ」「メンマ飯」の3つの商品を考案しました。
メンマに竹炭を混ぜて表面をパリッと仕上げた餃子は、開店と同時に行列ができるほどの大人気。
細切りメンマに合いびき肉やニラ、人参を合わせ、炊き立てのご飯の上に載せた「メンマ飯」は、お酒のつまみにも合うと大人に好評でした。
拍子切りにしたメンマを揚げて湯煎したチョコレートにくぐらせた「チョコdipメンマ」は、塩辛さと甘さのハーモニーの意外性に驚かれました。
メンマは、食物繊維はもちろん、チロシン・カリウムも豊富に含まれているので、腸活や高血圧予防、アンチエイジングの効果も期待されています。
野外での出店ということもあり、予期せぬトラブルにも見舞われましたが、主催者や出店者の皆さん、そして訪れた地域の人々とのあたたかな交流の中で無事に完売。メンマを通して新たな「縁」に恵まれた一日となりました。
試食会でヒアリングした感想をもとに、管理栄養学科のメンバーとともに改良を重ね、商品化・販売に向けてこれからも地域を笑顔にする活動を継続していきますので、応援よろしくお願いします!