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授業紹介「現代社会と政治」

2020.07.07

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『現代社会と政治A』(全学共通教養科目):日本政治史を扱っています
竹本 知行


「現代社会」なのに歴史?
そうです。「今」を知るためには、それを結果した過去の出来事を理解することが大切です。

ある日の講義テーマは「明治維新と陸軍の建設」。登場人物は大村益次郎、大久保利通、木戸孝允-。発足したばかりの明治政府が背負った国家的課題とは、西洋諸国に伍する近代的主権国家の建設でした。それは、いかにして達成されたのでしょうか。「主権」の確立のために政府がまず着手したのが直属の軍隊の建設でした。しかし、その手順をめぐって、政府内に大きな対立があったのです。旧幕府軍と戦った薩摩藩や長州藩の藩兵を再編して政府軍を編成しようという大久保らの主張に真っ向から反論した大村や木戸。彼らの言動の背景には、明確な国家観がありました。現代に通じる「世界の中の日本」という視点。この日は、今から150年前の政治家たちの熱い闘いに思いを馳せました。

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