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公共経営学科 学生のエッセー:環境を考える

2020.11.02

  • 学科紹介

皆さん、こんにちは!「公共経営学科」の1年生が、前期の授業を終えた感想や「公共経営学科」に期待することなどを文章にして送ってくれました。「公共経営学科」が、どのような学科なのか、お分かりいただけると思いますので、以下に全文を紹介します。



「将来図の中で我々が活きるための法則」

環境問題といえば、学校教育でも取り扱われる課題です。環境は近年になって脅威となり得る側面の主張を激化させつつあります。この責任は特定の誰にあると糾弾できるものでもなく、強いて言うならば無知であることに甘んじた我々自身の問題です。環境問題は国に任せきりにできるものでもなく、民間との連携が強く望まれています。
さて、環境には自然の脅威以外に、社会環境も含まれます。新聞の一面を飾る記事に増えてきた民間委託の文字の通り、企業にとっても、国家運営は無視できるものではありません。例えばこの文章を読んでくださっているあなたが民間企業に就職するとして、その企業の運営に公共の知識が必須とされる時代が近く訪れるのです。
この公共経営学科では、公共の経営を中心として、公共の現状や経営学についてなどの幅広い知識を学ぶことが目標となっています。社会生活上、どうあっても我々と切り離すことのできない環境について、手遅れになる前に学んでみませんか。

教員からのコメント:
学生さんの方から大変力強い意見が表明され、嬉しく思っています。
2019年9月20日、地球温暖化対策を訴える若者のグローバルな一斉抗議活動がありました。スウェーデンの16歳の少女、グレタ・トゥーンベリさんがたった一人で始めた運動が世界中に波及したのです。グレタさんは、2018年8月20日、スウェーデンで起きた熱波と森林火災に危機感を覚え、総選挙の日までは学校に出席しないと宣言し、「気候変動対策のための学校ストライキ」というプラカードを掲げ、座り込み開始しました。
そして、2019年9月23日、国連の「気候行動サミット」において、グレタさんは「未来の世代はあなたを見ている。私達を裏切る道を選べば許さない」と訴えました。グレタさんを代表とする「Generation Z(Z世代):1990年代中盤以降に生まれた世代」の若者達の目を見張るような行動力に期待したいと思います。
素敵な先輩と一緒に、皆さんも、地球環境という人類全体の「グローバル・コモンズGlobal Commons=主権国家の範囲を超えて人類全体が生存するのに共有すべき大気、大地、海洋、気候などや地球生態系」を広い意味での「公共」という観点から考えてみませんか?

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