

バリアフリー教室を開催しました
2025.10.14
社会の人々には様々な状況や状態がありますが、分け隔てなく暮らしていくことのできる共生社会の実現に向けた取り組みが、国や地方自治体において進められています。公共経営学科においては、将来、共生社会の実現に向けた旗振り役となるべく、国土交通省中国運輸局と広島交通株式会社ご協力のもと「バリアフリー教室」を実施しました。
参加したのは1年生47名で、妊婦体験、子連れでのバス乗車体験、車いす体験を通じて、自分たちの身近にあるハンディキャップについて改めて考えました。体験後にはグループディスカッションを行い、身近な街中の施設を題材に、どのようなことが障害となり得るのか、どのような改善が求められるのか、その具体策について話し合い、成果を発表し合いました。ディスカッション後には全体講評が行われ、各自の気づきについてレポートをまとめ、締めくくりました。
参加した学生からは「片手で赤ちゃんを抱き、もう片方でベビーカーや荷物を持つことで両手がふさがり、普段できている簡単な動作も非常に困難であることが身をもって分かった。今回赤ちゃんは人形だったが、実際は泣き声や動きに気を取られ、さらに心に余裕がなくなると感じた」、「自分の「当たり前」に常に疑いを持ち、誰もが生きやすい社会に貢献できる人になるためにも、相手の立場を意識し、自分にできることを率先して行動する姿勢を身につけたい」といった声が聞かれました。
当日はRCCテレビの取材が入りましたが、インタビューに対しても、学生たちは自らの考え方をしっかりと述べていました。これは夏休みに行われた「地域課題解決プロジェクト×呉市」において、行政の立場で問題点を捉え、考えるトレーニングの成果が出たとも言えるでしょう。入学して半年が経った1年生ですが、大きく成長しつつあるようです。