

安佐北区「木と食の里まつり」で「紙布アートフレームワークショップ」を実施しました
2024.12.09
地域活性化ゼミでは、11月末に安佐北区大林地区で開催された「木と食の里まつり・TOHO BEADSオープンファクトリー」に参加し、紙布(しふ)と金銀紙を活用したアートフレームワークショップを実施しました。
これは、江田島の伝統織物〈紙布〉の認知向上と新たな活用策を探るPBL(課題解決学習)の一環で、1期生から継続して取り組んでいる活動です。
里まつりは、地域運営組織「ひろしまLMO(エルモ)」が中心となり、トーホービーズ工場(旧ガラスの里)を舞台に年に一度開かれています。少子高齢化が進む中、地元企業や地域のグループが連携し合いながら地域を緩やかに支えていく活動がされており、今回私たちは工場内のコミュニケーションスペース「ルリえん」をお借りし、ワークショップを通して地域の方々との触れ合いを楽しみました。
地元のおまつりということあり、小さなお子さんのいる家族連れと高齢者の方が多く訪れていました。市民の方でも〈紙布〉が江田島の伝統織物であることは全く知らなかったという方が多く、やわらかな手触りを確かめてもらいながら、紙布の優れた通気性や吸湿性について説明することができました。
フレームづくりは女の子に人気で、それぞれ気に入った紙布と金銀紙をじっくり選び、親子でコミュニケーションをとりながらワークショップを楽しんでいる様子が印象的でした。
作品が完成したら「チェキ」で記念撮影をしてプレゼント。これも地域の方々とのコミュニケーションをスムーズにしてくれる工夫となりました。
普段見ることのできないビーズ製造工場の見学や蔵出しビーズ・レアビーズを求めるビーズファンだけでなく、ふれあいゾーンでのフリーマーケット、あたたかいおでんや唐揚げ、スイーツなどのフード販売、丸太切りやアクセサリーづくりを体験できるゾーンもあり、地元の人たちの地域を盛り上げたいという思いがたくさん詰まった、あたたかく居心地のよいおまつりでした。
最後は2階のテラスから恒例のもちまきを見学。トーホー株式会社の山仲社長の嬉しそうな表情がとても印象的でした。
私たちは、ワークショップに合わせて、紙布スリーブのPOP-UP販売も行いました。
これからますます寒さが厳しくなる季節、ホットコーヒーや紅茶など温かい飲み物をテイクアウトする機会も増えてくると思います。
コンビニの使い捨てカップに巻くだけで簡単に「伝統」を持ち歩ける紙布スリーブ。
さらなる認知向上に向けて、これからも地域のさまざまな方々と協力しながら活動を進めていきます。
※本事業は令和6年度広島広域都市圏地域貢献人材育成支援事業の支援を受けて実施しています。