

紙布うちわ製作ワークショップを大盛況で終えました
2024.08.08
7月28日に広島市平和記念公園レストハウス(旧大正屋呉服店・被爆建物)で、地域活性化ゼミ生5名が「紙布うちわ製作ワークショップ」を開催しました。これは、江田島の伝統織物「紙布(しふ)」の認知向上と新たな活用策を探る目的で開催したPBL(課題解決学習)の一環で、1期生から継続して取り組んでいる活動です。
一日の来館者数が平均500人を超えるレストハウスには、平和記念日の8月6日が近いこともあり、多くの外国人観光客が訪れていました。連日30℃を超える猛暑が続く中、少しでも涼を感じてもらい、伝統文化に触れる機会を提供しようと私たちも「浴衣」でおもてなし。天然素材の「竹」の骨組と紙を撚った糸で織り上げた「紙布」の相性は抜群で、やわらかな手触りを楽しみながら、丁寧に刷毛で接着剤を塗っていきます。
うちわの製作工程で最も難しいのが「ヘリの処理」です。できるだけ細くカットし、丁寧に織り込んでいきます。これには工作好きの子どもたちも真剣な表情。プレスをして形を整え、乾燥させた後は、裏面の楮(こうぞ)入りの和紙にそれぞれ気に入ったチャームを貼っていきます。桜や梅の形にカットした金箔紙、金魚や猫を散りばめたら「世界にひとつだけのサステナブルうちわ」が完成!
用意していた30本のうちわは瞬く間に完売。子どもたちも、「紙布を初めて知った」という国内外の観光客の方々も、時間を忘れて夢中になって取り組んでくれました。当日は、廃棄される布を価値あるモノに蘇らせるブランド「ZANPUP」と連携して製品化した「紙布スリーブ」も展示・販売。開発メンバーである2期生、ZANPUPの末宗代表、130年以上に渡り、伝統技術を守り続けている津島織物製造株式会社の5代目津島社長も応援に駆けつけてくれました。これからも学生たちのアイデアをもとに伝統織物「紙布」の素晴らしさを伝える活動に力を入れていきますので応援よろしくお願いします。
8月17日・18日は2024年度最後のオープンキャンパスが開催されます。
最終日の18日には、来場した高校生・保護者の方に、「紙布」に触れていただく体験型ワークショップを開催します。多くの皆様のご来場を心よりお待ちしております。
■先輩たちと一緒に「紙布うちわ」「紙布お守り」を作ろう!
日時:
2024年8月18日(日)11:30-14:00
場所:
安田女子大学1号館5階1506教室
特徴:
通気性・吸湿性に優れた丈夫な紙布を活用してオリジナル作品をつくる
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地域活性化ゼミでは、PBLによる伝統産業の魅力向上をテーマに広島県内の歴史ある伝統技術の魅力を学び、その継承と地域経済活性化を目的に商品開発から販売まで本気で取り組んでいます。詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.instagram.com/sifusifu_project/
※本事業は令和6年度広島広域都市圏地域貢献人材育成支援事業の支援を受けて実施しています。