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G7広島サミット・歓迎レセプションで3年生が江田島市のPR展示を担当しました

2023.05.25

  • 学生活動

5月18日、広島市内で開催されたG7広島サミット・歓迎レセプションにて、山田ゼミの学生が江田島市交流観光課と協力してPR展示を担当しました

 

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2022年度「広島広域都市圏地域貢献人材育成支援事業」の支援を受けて実施した授業「公共政策演習Ⅱ」では、江田島市・竹原市と連携してPBL(課題解決学習)に学生(現4年生)が取り組みました。その活動を3年生が引き継ぎ、今回のG7広島サミットにあわせて国内外から多くの招待客が集まるレセプションに相応しい展示を考案。世界平和への祈りを込めて、翼を広げると1mを超える巨大な折り鶴と、G7各国をイメージして7色に彩られたタペストリーを製作・展示しました。
折り鶴とタペストリーは、いずれも江田島市で130年以上の歴史をもつ津島織物が製造している「紙布(しふ)」を用いて製作。現在、国内での製造・販売が江田島市・静岡市の2社のみとなった紙布は環境にやさしい壁紙として用いられており、その特徴である吸湿性や通気性を活かし、現代ニーズに即した新商品として「繰り返し使えるスリーブ」(カフェ等で提供されるドリンクの保温や滑り止めの役割を果たすもの)を学生が考案しました。2月に岩国で開催された広島広域都市圏協議会で発表した際、江田島市の明岳(あきおか)市長の後押しもあり、今回の歓迎レセプションでの展示が実現しました。

 

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学生の試作品をもとに「G7広島サミット・スペシャルモデル」を製作していただいたのは、国内外の大手自動車メーカーの純正品フロアカーペットの製造を手掛ける永大化工株式会社の皆様です。

 

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こうして、紙布の伝統を受け継ぐ「職人技」と近代企業の「製造技術」と学生目線による「発想力」が掛け合わされ、何度も試行錯誤を重ねてようやく実現した作品は、多くのレセプション参加者の目に留まり、江田島市が誇る紙布のPRに繋がりました。学生たちは、今回の展示にあわせて紹介POP(Point Of Purchase advertising)を英語で作成したり、多くの人に実際に手に取ってもらえるような展示方法を考えたりと、普段の授業では得ることのできない貴重な学びを体験しました。

 

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特に行政志望の学生にとって、自治体で地域産業の振興や交流観光に携わる職員の方々の業務の一端に触れることができ、G7広島サミットを盛り上げる場に参加できたことは、自身の夢の実現に向けての大きなモチベーションとなったことでしょう。

公共経営学科は2023年度も引き続き地域連携型PBLに取り組み、広島広域都市圏全体の活性化に向けて次世代を担う若い力とユニークな発想力を生かして積極的に活動していきます。