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EACLP(カナダ)海外研修に参加して

2025.07.17

  • 海外研修

EACLP(カナダ)とは、約1ヶ月間(2025年3月1日~4月6日)にわたる研修先でのホームステイおよび語学演習を通して、英語力の向上を図るとともに、異文化理解を深め海外研修です。カナダ・ブリティッシュコロンビア州に位置するヴィクトリア大学で、イングリッシュランゲージセンターが提供するMonthly English Programに他の留学生と一緒に参加した公共経営学科3年の野津かんなさんにインタビューをしました。

 

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-このタイミングで海外への短期留学に参加しようと思った理由は?

大学に入学する前から祖父に留学を勧められていたこともあり、「海外で学ぶ」という選択を視野に入れるようになりました。加えて、私は英語や初対面でのコミュニケーションに対して苦手意識があり、それを克服したいという思いから留学を決意しました。語学力はもちろんですが、初対面でも円滑にコミュニケーションを図ることや表現力を磨く場として、海外研修は絶好のチャンスだったと感じています。

 

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-留学中、もっとも困難だったことは?

私はもともと人とのコミュニケーションがあまり得意ではなかったため、初対面の人とたくさん会話をしなければならない環境に大きな戸惑いを感じました。ヴィクトリア大学に通い始めたその日から、特に大きく体を動かしたわけでもないのに疲労困憊で、渡航してから2週間ほどは食欲も低下してしまい、体調が万全だったと言えるのは留学期間中でもわずか10日ほどだったかもしれません。しかし、この経験のおかげで知らない場所であっても適応する力を鍛えることができたのではないかと思います。

 

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-参加することで得た収穫を教えてください。

まずは、英語力です。英語に対する苦手意識が強かったため、いざ英語を話す場面に遭遇した時には、頭が真っ白になり絶対に知っているはずの初歩的な英語すら出てこないことがほとんどでした。留学中もネイティブの英語に困惑することが多く、ホストファミリーとの会話はかなりパッションで乗り切りました(笑)。
しかし、留学を通じて実践的な英語を学んだことで、英語を話す場面に遭遇した時のアウトプットのスピードが速くなりました。今ではアルバイト先でも外国人のお客様が来た際に、最低限のコミュニケーションが取れるようになりました。1ヶ月という短い期間だったので流暢に話すようになるまでには至りませんでしたが、苦手意識を払拭する第一歩に繋がったと感じています。

 

また、一日のうちの活動時間が増えたと感じます。もともと内向的な性格のため、日本でもいわゆる引きこもりのような生活をしていました。そんな中EACLPに参加し、ある程度のスケジュールが決まっており、渡航して2週間は大学の授業だけで体力的に限界でした。しかし、このカナダ留学で関わった友人たちは、留学という選択をするだけあって、全ての活動に積極的で向上心の強い人ばかりだったので、その仲間たちから刺激を受け、私も動かなければ時間とお金がもったいないと感じ、かなり無理をしてでも動くようになりました。後半では一日の大半を外での活動に費やすことができるようにまでなりました。
その結果、帰国する頃には外向きの気持ちが培われ、その気持ちを持続させたいと考えた私は、帰国したその日の夜にアルバイトに出て周囲に驚かれるほどでした。これからも脱引きこもりを目指して頑張りたいです!

 

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そして、日本で学習した内容と経験とが結びつき、より理解が深まったことも大きな収穫です。たとえば、異国の地で仲間と協力して過ごすことで、政治学で学んだC.E.メリアムが提唱したミランダ(共同体の維持を目的に、その構成員の情動に訴える心理的装置)という概念の重要性を実感することができました。また、ニュースで見かける北米の政治関係の実態も肌で感じることができました。

 

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-留学に参加しようか迷っている後輩たちにメッセージをお願いします。

留学は、海外という普段とは違う環境に身を置くことで多くの学びがあり、自己理解を深めることができます。何より、日本とは違う景色が見られることは好奇心が刺激され、新しい自分の発見にも繋がります。とても楽しく充実しているので、迷っている方はぜひ海外研修にチャレンジしてみてください。(2025年6月取材)