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広島広域都市圏協議会で3年生がPBLの活動成果を発表しました

2024.02.20

  • 学生活動

2月9日、安芸郡坂町にある町民交流センター「Sunstar Hall」で広島広域都市圏協議会が開催され、構成する28市町の首長が見守る中、3年生が最終成果を発表しました。

 

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発表したのは地域活性化ゼミ6名のうち代表3名。広島広域都市圏地域貢献人材育成支援事業の支援を受けて実施したゼミ活動「卒業研究Ⅰ・Ⅱ」において、江田島市・広島市と連携して取り組んできたPBL(課題解決学習)の活動成果を報告しました。

 

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先輩たちから引き継いだ「魅力ある特産品の高付加価値化による経済活性化」をテーマに、江田島市の伝統織物である「紙布(しふ)」を素材としたアップサイクル商品「紙布スリーブ」と広島市が誇る伝統工芸「トーホービーズ」・「歴清社の箔押し」を掛け合わせた「万華鏡BOX」の2つの商品を披露しました。

 

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ゼミ活動では、現地での工場見学や歴史を学ぶ講話、製作体験などを通して作り手の思いに触れ、歴史・文化的価値などの魅力を多面的に分析し、その魅力を最大限生かした形での製品化に着手しました。試作品を手に2日間のテストマーケティングを実施し、実際に観光客の方々から率直な意見をヒアリングした結果、自分たちが立てたコンセプトやターゲットの設定に課題も見えてきました。
15分の発表時間に収まりきらないほど伝えたいことがたくさんありましたが、この1年間6名で全力投球して取り組んできた「地域活性化」への真摯な思いは、市長・町長の皆様に届いたことと思います。

 

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発表後の質疑応答では、江田島市の明岳(あきおか)市長から「昨年の先輩たちの活動からG7サミットを経て、製品化・販売まで進めたことが素晴らしい。ぜひ紙布の手触りの良さを一人でも多くの方に知ってもらえるよう今後も活動を継続してください」と励ましの言葉をいただきました。

 

また、広域都市圏協議会会長でもある広島市の松井市長からは、会の総括として「人口減少はどの地域でも避けられない課題。少しでもそのスピードを緩やかにしていけるように、より一層各自治体や地元企業、大学生たちが連携し、このような取組を積極的に展開していきましょう」という力強い言葉をいただきました。

 

万華鏡のリーダーとして発表の舞台に立った小城美咲さんのコメント
「とても緊張しましたが、このような大きな舞台で活動成果を発表できたことで達成感が芽生えました。ゼミでは地域資源の新たな魅力に気づき、多くの人に広めたいという意欲が高まりました。今後も地域貢献人材として、あらゆる分野の魅力を発信し続け、地域の活性化につなげていきたいです」

 

この成果を励みに、今後も公共経営学科では自治体・事業者・地域の皆様と連携しながら圏域の課題解決に取り組み、今より少しでも地域が元気になるような活動を多方面から推進していきます。