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進化する「紙布」―2nd stageの幕開け

2025.10.10

  • 学生活動

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江田島市で130年以上の歴史をもつ津島織物が製造する「紙布(しふ)」は、和紙を撚った糸で織りあげた伝統織物で、熟練した職人の手作業によって長く受け継がれてきました。優れた吸湿性や通気性をもち「呼吸する壁紙」として国内外に広く流通してきましたが、時代の変化とともに多くの在庫反が発生していることを知りました。

 

私たち地域活性化ゼミは2022年に「紙布」に出会い、「若者が持ち歩きたくなるような新たな活用はないだろうか?」と考え始め、広島広域都市圏地域貢献人材育成支援事業の助成を受け、紙布プロジェクトを始動しました。それから2年の歳月を経て、アップサイクルに取り組む企業との共同開発で生まれたのが「紙布スリーブ」です。

 

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そして今、「紙布」は次のステージへと突入しています。
特別コンサルタントとして地域活性化ゼミ2期生・3期生を導き、スリーブの製造/販売元となってくれた㈱Raymaka(広島市中区舟入)が、「紙布」に新しい命を吹き込んでくれました。
その新ブランド名は「Kamiora(カミオラ)」。
紙=Kamiと、今=Oraを重ね合わせ、「時を超えて、今を織りなす」という想いが込められた、まさに伝統と現代をつなぐ新しい価値を表しています。

 

詳しくはこちら

https://www.shifu-kamiora.com/

 

「紙布」は江田島だけではありません。愛媛県四国中央市でも、豊かな水資源と職人の技が融合し、高品質な紙製品が製造されてきました。
ポップでカラフルな印象の江田島「紙布」
シックでモダンな印象の四国中央「紙布」
どちらも本来は壁紙として使われてきたものが、現代の暮らしに寄り添うアイテムへと進化を遂げています。

 

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【認知向上のためのPOPUPイベント】

KIRO 広島 by THE SHARE HOTELS 1F(7/12-8/17)

広島三越1階ステージ(8/27-9/2)

・福屋八丁堀本店6階イベントスペース(9/11-17)

広島空港2階出発ロビー正面入口前(9/11-24)

 

2024年3月に念願の製品化を遂げた「紙布スリーブ」は、「ひろしまブランドショップTAU」(東京銀座)、「WORLD LUXURY HOTEL AWARDS 2024」で高級温泉宿部門の世界最高位を含む三冠を受賞した「江田島荘」(広島県江田島市能美町)、江田島市観光協会が運営する特産品販売所「えたじまーれ」(江田島市大柿町飛渡瀬)を始め、広島駅ビルminamoa3階「mio by DoTs」、ekieしま商店、おりづるタワー1Fでの常設販売、ふるさと納税の返礼品としても登録されています。

 

広島県民でもまだ知らない人の多い「紙布」。
布でもない革でもない、「第三のサステナブル素材」として、まずは認知度を高め、いずれ世界に羽ばたく日を夢見ています。
お近くで見かけた際は、ぜひ手に取って、その手触りの柔らかさ、軽さ、丈夫さを実感してみてください。

 

詳しくはこちら

https://www.instagram.com/shifu_kamiora/