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「仕事理解セミナー2024」を開催しました

2024.06.18

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公共経営学科では、現職の公務員、公的機関等で働く方々に、それぞれの仕事の使命や魅力、やりがい等を語っていただくことを通して、業務内容について理解を深めるとともに、自身の進路について見つめる目的で、年に一度セミナーを開催しています。

今年度は6月6日、経済産業省中国経済産業局から桜井奈津子氏を講師としてお招きし、「地域経済を支える仕事-事業承継と起業支援」をテーマに、経済産業省の魅力的な業務の数々をご紹介いただきました。

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講演は、「国家公務員と地方公務員の違い」から始まり、「経済産業省の多岐に渡る業務内容」、「どのような人材が向いているのか」、現職の方だからこそ伝えられる「風通しのよい創造的な職場の雰囲気」など、普段聞くことのできないリアルな話に、1~4年生の約190名が熱心に聞き入っていました。

日本の経済、我々の暮らしを豊かにする原動力となっているのは、国内全企業数の99.7%を占める中小企業であり、経済産業省は「国富の拡大」という大きな目標に向かってその中小企業の果敢な挑戦を支え、産業の強化と発展の促進に日々努めておられることを伺い、取り組まれている仕事のスケールの大きさに圧倒されました。また、新たな産業の創出促進とともに高齢化が進む企業の事業承継及びアトツギ支援、変化する国際情勢における取引の安全強化、地球環境を守る持続的なエネルギー政策など、私たちの暮らしに欠かせない財やサービスの提供をどう支えていくのか、具体的なエピソードとともにわかりやすくお話していただきました。

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学生からは次のような感想が寄せられました。

・得意なことや好きな仕事ではなくても、興味の欠片やきっかけを見つける力が大切という言葉が強く心に残りました。この心がけを持続できるように今のうちから頑張っていきたい。(1年生)
・経済産業省の「未来に誇れる日本をつくる」というミッションは、提案・取組・行動全てに誇りを持ち、そしてそれが日本の未来をつくるという強い責任感が込められていると感じました。また、組織が果たすべき使命を言語化して掲げるMVVは、各自が存在意義を見出し、行動に一貫性を持てるようになる、とても魅力的な取組だと感じました。(2年生)
・私は普段クレジットカードを使って商品を買うことがあり、買った商品の値段だけ正しく差し引かれることが当たり前だと思い込んでいました。ですがその裏では経済産業局の方々の存在があったことを初めて知り、消費者の安全な生活は必ず誰かの手によって成り立っているのだということが印象に残りました。(3年生)
・桜井さんが実際に取り組まれたまちづくりや書店振興プロジェクトを通して、仕事への熱意やプロジェクトを成功させるために地域の方々と深く向き合い、奮闘されたお話を伺い、改めて努力の重要性を実感しました(4年生)

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国家公務員と聞くと、「ハードルが高く、自分には難しい」と志望する前から感じる学生が多い中、一人の働く女性として等身大の姿で「仕事も家庭も楽しい!」と笑顔で語っていただいた桜井さんのお話に多くの学生が共感し、自身が望む働き方についてイメージを膨らませる有意義な時間となりました。