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第2回マダガスカル調査(医薬用資源植物に関する研究)
2019.08.08
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7月18日から28日にかけて、令和元年度学内学術研究助成課題「マダガスカルで採集する医薬用資源植物の実用化に向けた展開研究」のため現地に赴き、未知の天然資源探索および調査を行ってきました。この度は2017年度(6月28から7月8日)に続く2度目の調査となります。
【前回調査に関する記事はこちら】
今回も現地出身の天然物化学研究者のHarinantenaina Liva Rakotondraibe先生(現オハイオ州立大学薬学部准教授)に帯同をお願いし、更に現地国立研究所CNARPに協力していただきました。
今回は、前回得た植物エキスサンプルの中で有望であった植物数種のスケールアップと新たな植物サンプルおよび現地民間薬の調査を目的に現地に赴きました。
2度目の調査とあって、旅支度や現地の環境などは慣れたものでしたが、1度目には気付かなかった現地の生活状況や、ほんの1か月の渡航時期の違いがもたらす風景の変わり様に驚いた旅でした。
目的の植物サンプルも無事手に入れることができ、現在は協力先のCNARPから植物エキスが届くのを心待ちに分析準備を進めています。
皆さんはどちらのバオバブが好みですか?
- 現地のcrude drug物色中
- 植物調査
集合写真
尚、第1回マダガスカル調査において手に入れた貴重な現地固有種由来植物エキスについては鋭意成分研究を進めており、これまでに下記の通り成果を学会にて発表しております。
『マダガスカル固有種Croton属植物の成分探索』北尾梨帆、古川紗帆、川上 晋、西村基弘、稲垣昌宣、松浪勝義、大塚英昭、日本生薬学会第65回年会、広島、9/15-16 (2018)
【関連記事はこちら】
『マダガスカルの固有種Croton jennyanusの成分探索』川上 晋、稲垣昌宣、西村基弘、松浪勝義、大塚英昭、日本薬学会第139年会、千葉、3/20-23 (2019)