

6月28日(水)より7月8日(土)にかけて、安田女子大学薬学部薬学科の大塚 英昭 教授、稲垣 昌宣 准教授、川上 晋 助教の3名がマダガスカル島(マダガスカル共和国)へ医薬用資源となりうる現地固有植物の採集、調査研究の為に向かわれます。
本ホームページでは、現地での調査の様子を随時お届けしていく予定です。
6月28日(水)出発日当日の3名。 左から 川上 晋 助教、大塚 英昭 教授、稲垣 昌宣 准教授
6月28日(水)より7月8日(土)の間、現地での調査の様子をこちらで随時更新していく予定です
■7/7 マダガスカル探検調査 第十一報 復路③ 無事日本に帰国しました
■7/6 マダガスカル探検調査 第十報 復路② CNARP最終打合わせ
■7/5 マダガスカル探検調査 第九報 復路① アンタナナリボ→ムルンダバ
■7/3 マダガスカル探検調査 第七報 14時間の陸路移動(ムルンダバへ)
■7/2 マダガスカル探検調査 第六報 採集植物をCNARPへ
■7/1 マダガスカル探検調査 第五報 ムラマンガ植物調査・採集記録
■6/30 マダガスカル探検調査 第四報 ムラマンガ調査事前準備
■6/30 マダガスカル探検調査 第三報 マダガスカル到着 ムラマンガへ
■6/29 マダガスカル探検調査 第一報 シャルル ド ゴール空港到着
「生物多様性のホットスポットであるマダガスカルの医薬用資源植物および伝統医療の調査・研究」
現在使用されている医薬品の約8割が天然物由来と考えられています。そうすると、自然界の動植物から薬の種を探索する天然物化学という分野は創薬の「玄関口」とも言えます。我々、天然物化学研究者にとって研究材料の採集は非常に重要な位置づけで、自らの手で入手した試料を分離精製して未知化合物が得られた瞬間は研究者冥利に尽きるものです。
この度、平成29年度学術研究助成として、マダガスカルでの調査研究が採択されました。マダガスカル島は約3億年前にゴンドワナ大陸、インド大陸より切り放たれ、悠久の時を経てアフリカ東岸に到達したと大陸漂移説では説いています。これを裏付けるように、展開される 動植物相はアフリカのそれではなく、また長い年月が独自の進化をもたらし、世界的にもガラパゴス諸島とともに動植物相的に特異な地域となっています。
本研究課題では日本ではまず手に入らないマダガスカル固有植物の採集、さらにほとんど明かされていないマダガスカル伝統医療の調査を行う予定です。幸いにも旧知の仲であるマダガスカル出身研究者(米国在住)の同行が実現し、有意義な調査が展開されることを期待しています。