

本学教員2名が薬学会生薬天然物部会および薬学会中国四国支部会で奨励賞を受賞しました
2019.11.12
10月18日(金)、19日(土)の2日間にわたって静岡県立大学で開催された第8回食品薬学シンポジウムにおいて、本学薬学科教員の川上晋助教が、日本薬学会生薬天然物部会より奨励研究賞を受賞しました。本賞は生薬天然物領域の若手研究者による研究活動の向上に資することを目的として、優秀な将来性のある研究者に贈られる賞です。受賞対象となった川上助教(天然物化学分野)の研究課題「Crotofolane 類および関連転移型ジテルペノイド、新規骨格ジテルペノイドの環構造多様性」では、非常に稀な構造の化合物および新たな化合物群を単離し、生合成経路における新たな環構造形成経路の存在が示唆されました。これら天然資源より得られる新規成分は、創薬に繋がる貴重な「くすりの種」となります。
また、11月9日(土)、10日(日)の2日間にわたってサンポートホール高松で開催された第58回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会では、西村良夫講師(合成化学分野)が支部奨励賞を受賞しました。受賞対象となった西村講師の研究課題「互変異性を示す新しいジヒドロピリミジン誘導体の合成と機能解析」では、新しい複素環化合物の効率的合成法を開発し、得られた化合物群の生物活性や互変異性現象における熱力学的安定性の原因について明らかにしました。これらの知見は創薬研究への応用が期待されます。
両教員の今後のますますの活躍と、創薬に向けた研究の発展を期待します。