• 学科ニュース

第3回SEECレポート(4)

2017.02.24

  • 学科イベント
  • 海外研修

SEECが他の語学留学と違う点は、教育カリキュラムです。安田女子大学児童教育学科専用のプログラムがたくさん設けられています。例えば、小学校や保育所への訪問や、ビクトリア大学で幼児教育を担当されている先生方の授業を受けることです。第四回目のレポートのテーマは、「幼児教育」です。
四週間の留学中、毎週木曜日の午後は、幼児教育の授業を受けます。前半の二回の講義(2月9日と16日)を担当して下さったのはジョディ―先生、今週からの2回の講義(2月23日と3月2日)を担当してくださるのがエリオット先生です。そして、保育所には、2月14日の午後に訪問しました。
幼児教育の講義は、安田女子大学児童教育学科20名だけの専用クラスで行われます。一方的に話を聴講するのではなく、事前に質問事項はパワーポイントで映し出してくださり、理解しやすい工夫がされていました。1週目の授業内容は、カナダの幼稚園の保育室の特徴、2週目の授業内容はタンザニアなどの海外の子ども達の戸外遊びについてでした。動画をたくさん用意してあり、カナダの子ども達に人気の絵本やごっこ遊びのセットも持参してくださったので、興味が尽きない内容でした。
2週目の休憩時間には、ジョディ―先生が手作りクッキーをプレゼントしてくださいました。心もおなかも満たされた講義でした。
そして、学生が一番楽しみにしていた保育所訪問です。留学前に、保育所の子ども達に手遊びなどを披露したり、一緒に遊んだりする時間があると聞いていたからです。英語で一生懸命に練習したのは「大きな栗の木の下で」と「幸せなら手を叩こう」の二曲でした。しかし、前日に伝えられたのは、「15分くらいお願いします」との連絡。二曲では5分くらいで終わってしまいます。そこで、引率の西川ひろ子先生にも協力していただいて、「コアラ」の手遊びを英訳し、コップの折り紙を教える活動を入れることにしました。当日のランチタイムに打ち合わせをし、子ども達と手遊びと折り紙を楽しみました。

jido20170224_01.jpg

ジョディ―先生は、幼稚園での勤務経験もあり、講義内容も動画も実践的で興味深いものばかりでした。日本とカナダの幼児教育の共通点を感じたり、本物を小さい子どもにも与えるという姿勢に感動したりしました。

jido20170224_02.jpg

ジョディ―先生が持って来てくださった子どもの絵本があまりにもかわいくて、「No!」の顔真似をしてしまいました。世界各国、子どもの表情は同じです。

jido20170224_03.jpg

おかあさんごっこのセットの中身です。可愛いぬいぐるみもあります。さわっているだけで、学生の笑顔がこぼれます。

jido20170224_04.jpg

つい本気で、おかあさんごっこをしてしまいました。双子の赤ちゃんが入るくらい大きなお包み は、「モス」(moss)と呼ばれています。コケ(苔)という意味です。昔は、実際に柔らかい苔を使って、赤ちゃんを包んでいたそうです。カナダの苔は、日本のものよりフサフサしていて、大きいです。

jido20170224_05.jpg

少しばかり緊張して保育所のドアを開けたら、園長先生は日本人女性。もちろん日本語で説明してくれたので、本当にわかりやすかったです。学生からは、「どうしたらビクトリアの保育園で働けますか」と質問。本気でビクトリアにまた来る気持ちが出てしまうようです。園長先生から、「ビクトリア大学に留学している方が、アルバイトで働いている場合もあります」との回答に、一気に笑顔。また、園長先生から「ビクトリアでも保育所入所待機児問題が深刻で、しかも保育料が日本の二倍くらい高い」と、ビクトリアの保育事情の説明がありました。働く女性は、どの国でも大変なのです。

jido20170224_06.jpg

お昼寝から起きてきた子どもたちと一緒にサッカーをしたり、パズルをしたり、カードを作ったりして遊びました。必死で子ども達と話そうと努力しています。学生からは、日本語の「かわいいー」の連呼でした。

jido20170224_07.jpg

練習してきた「大きな栗の木の下で」を栗になって歌います。子ども達からは、お礼の歌も披露してくれました。子ども達に伝えたい気持ちが大きくて、日本で練習していた時よりも大きな声で一生懸命歌っていました。