

被爆体験を語り継ぐ
2024.07.17
7月4日、児童教育学科全学年合同の「まほろば教養ゼミ」で、1~4年生約600名が被爆体験の講話に耳を傾けました。講師は、被爆者に代わって体験を語り継ぐ「被爆体験伝承者」として広島市から任命されている最年少の伝承者、本学科3年生の増本夏海さんでした。
増本さんは、学業と並行して2年間の研修を積み、今年度から広島平和記念資料館などで講話を行っています。また、文部科学省の事業「トビタテ!留学JAPAN」の派遣留学生に採用され、2025年度に海外の平和教育と広島で行われている平和教育とを比較しながら、新たな平和教育を模索することにしています(本学科からは2022年度にも「トビタテ!留学JAPAN」に1名が採用されました)。
参加学生からは、「増本さんの平和に対しての考え方、核兵器を根絶したいという強い思い、そして自分が学んだ原爆に対しての知識を後世に伝えてゆくという覚悟。すべてがカッコいい!」、「同級生がこんな素晴らしい活動をしていることが誇らしいです!」、「私も何かを始めてみようと強く思いました」、「今回のお話を聞いて、すごく鮮明に当時の広島の様子を知りました」、「いま何事もなく過ごせていることがどれだけ幸せなことか改めて強く感じ、毎日を大切に生きていこうと思いました」といった感想がたくさん寄せられました。今回の講話は学生たちに大きな影響を与えてくれました。-同じ学科で学ぶ学生の姿に学ぶことができる- この伝統は、今後も児童教育学科で脈々と受け継がれていきます。(土井徹)