

授業紹介「音楽Ⅱ」~歌声を止めない~
2021.11.08
コロナ禍における本学の「学びを止めてはいけない」という理念に沿うと、児童教育学科の音楽科目では「歌声を止めてはならない」が合言葉となるでしょう。
1年次後期に開講される「音楽Ⅱ」の授業では、各クラスが1曲の合唱曲を、90分×6コマをかけて作り上げます。とはいえ、授業の半分は楽典・音楽理論ですので、1コマ当たりの練習時間はさらに短くなります。限られた練習時間のなか、学生は自主的に伴奏者やパートリーダーを決め、パート練習を行い、私の指揮する全体練習に臨みます。
昨年度に続き、今年度の合唱曲は、二部合唱「ふるさと」でした。東日本大震災の復興応援の意味合いが強い楽曲です。国民的人気グループの歌唱でも有名となりました。
新型コロナウイルス感染症の対策として、常時マスクをつけ、換気のためにドアを開放するという異例の合唱が続きます。しかし学生たちは、制約された環境の中で、楽曲の意図をくみ取り、質の高い合唱曲にまとめあげてくれました。
「歌声を止めてはならない」を体現する、頼もしく成長した1年生の姿が、そこにはありました。
【長友洋喜】