

熊井将太准教授が翻訳・執筆した『教授学への招待―教えることと学ぶことの科学的探究』が出版されました
2025.01.24
本書は、ドイツの教育学研究者エヴァルト・テアハルト(Ewald Terhart)による著作"Didaktik. Eine Einführung"(Reclam, 2019)を翻訳したものです。"Didaktik"(ディダクティク)とは、日本語では「教授学」と訳される学問分野で、「我々は何をどのように教えるべきか」という問題を中心的に扱います。あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、ヨーロッパでは400年近い伝統を持つものです。日本でも、「教育方法学」という近しい領域があり、これまでドイツの教授学の理論と対話しながら発展してきた経緯があります。今回、翻訳された本書は、そのようなドイツの教授学の概要を整理したものです。
少し難しい表現もありますが、日本とドイツで「教える」ということについてどのような共通点や差異があるのかなどを考えながら読んでみると、私たちが持っている「当たり前」を見つめ直すきっかけになるかもしれません。関心があれば手にとってみてください。
エヴァルト・テアハルト著、松田充、宮本勇一、熊井将太訳・解説『教授学への招待―教えることと学ぶことの科学的探究』春風社、2024年。