

授業紹介「特別活動および総合的な学習の時間の指導」
2024.07.29
今回紹介するのは、「特別活動および総合的な学習の時間の指導」という科目の14回目に行われた授業の様子です。総合的な学習の時間は子ども自身が自分たちで問いをたて、探究しながら問題を解決していくことを大切にする授業です。しかし、学生たちは総合的な学習の時間をそれぞれ経験してきてはいますが、正直なところ「何をやるための時間なのかイマイチわからない」という人も少なくありません。したがって、今回の講義では、「〇〇からみえる△△」というテーマで、学生自身に改めて探究活動を経験してもらいました。〇〇には、具体物や身の回りの事象が入り、△△には社会問題が入ります。例えば、「ディズニーから見える人権問題」「教室から見えるエネルギー問題」「SHEINから見える環境危機の世界」「プリキュアから見えるジェンダー問題の世界」などなど、多彩なテーマの報告が見られました。あるグループは「牛乳パックから見えるリサイクルの世界」と題して、紙パックのリサイクルについて調査するとともに、自分たちで紙パックをリサイクルし、コースターにつくりかえるという試みを行っていました。こうした経験を通して、ただの調べ学習でもなく、小難しい問題をお説教的に学ぶのでもなく、子ども自身が主体的に社会や世界の問題について考えていけるような授業をつくっていけるようになることを期待しています。【熊井将太】