

授業紹介「教職キャリアデザイン」
2021.12.13
本学独自の「教職キャリアデザイン」の授業では、進路希望別に小学校、幼・保、養護の3コースに分かれて実践的な学びを深めています。
小学校コース
小学校コースでは、授業を参観の後、学内でグループディスカッションを行い、授業の進め方や児童、学校の様子についてまとめます。その結果をパワーポイントで発表し、各々に学んだことをコースの全員で共有します。
今年度は新型コロナウィルス感染症の影響で、小学校を訪問して授業を参観することができませんでしたが、学校訪問に代わり、事前に小学校2校(広島市立古市小学校5年算数、広島市立毘沙門台小学校5年理科)の授業を収録させていただき、そのビデオを視聴してグループごとに気付いたことを話し合いました。授業での先生の発問、言葉かけや手立て、児童の発言や相互の関わり合いなど、多くのことを学ぶことができ、学校や学級の様子についての気づきや、ホームページで調べた各学校の情報も加えて、グループディスカッションの結果をまとめ、全体会で受講者全員を前に各グループ15分ずつ発表しました。
グループの発表内容について、客員教授尾形完治先生(前広島市教育長)からコメントや授業づくりについての講話をいただきました。2週間にわたって実施した発表会には、授業を収録させていただいた両小学校の校長先生もゲストとしてご参加くださり、コメントをいただきました。実際に学校に行って授業を観ることができなかったのは残念でしたが、このプログラムを通して小学校での教育の実際を知ることができ、学生たちにとって、自分たちが目指す授業の在り方やこれからの学修課題について考える機会となりました。
【徳永隆治】
グループでディスカッション
コース全体で発表会
尾形先生のコメント・講話
養護コース
養護コース2年生18名は、3グループに分かれて地域の小学校(広島市立中筋小学校・安小学校・毘沙門台小学校)の保健室訪問をさせて頂きました。保健室訪問では、朝の健康観察・環境測定、来室児童への対応や健康診断準備等を見学させていただき、養護教諭の様々な仕事内容の説明を受けました。それぞれの学びをグループ毎に20分間にまとめ、小学校グループとの全体会で発表し、客員教授尾形完治先生(前広島市教育長)から、丁寧なコメントや養護教諭の先生方との連携についての講話をいただきました。
学生からは「保健室の中に沢山の工夫があり、事前に様々なことを予測し、準備しておく大切さを感じた。」、「養護教諭が主体となって、子どもたちや教職員に分かりやすいコロナ対策が行われており、さまざまな工夫があった。」、「学校でのコロナ対策は、誰かひとりの努力だけではなく、みんなの努力と工夫が必要だ。」「実際に保健室に出向き、朝の忙しさや保健室の環境を感じることが出来た。」等の気付きがあり、大学で学んだ知識を実践の場で生かすために、多くのことを考え学ぶ機会となりました。
【新沼正子】
発表資料より