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安田女子大学児童教育学会 第27回研究大会が行われました

2017.06.26

  • 学科イベント

平成29年6月17日(土)、5号館において第27回児童教育学会研究大会が行われました(参照:大会プログラム
午前中は、「小学校授業実践研究」と「幼児教育ラウンドテーブル」に引き続き、「研究発表」と「ポスター発表」が行われました。
今回のラウンドテーブルのテーマは、「広島県内の森の幼稚園の取組から学ぶ-自然とのふれあいから子どもの発見する喜びを育てる―」です。「森のようちえん」の取組は世界的な流れにもなっており、広島でも実践している園があります。今回は、吉本卓生先生(廿日市市認定保育園にこにこの森 理事長)と松本 信吾先生(広島大学付属幼稚園 主幹教諭)をお招きし、「森のようちえん」のよさや課題、展望などを語っていただきました。
小学校授業実践研究のテーマは、「言葉を交わし合い、考えを深める授業をどう創るか」です。まず、児童教育学科OGである溝本真未先生から、映像を含む具体的な授業実践提案をしていただきました。提案をもとに、子どもたちが互いに信頼関係を築くこと(学級づくり)と、言葉を交わし合い、考えを深める授業を創ること(授業づくり)とが、相互に作用し合っていることを確かめ合いました。
続いて研究発表とポスター発表では、研究者だけでなく小学校教諭・保育士(児童教育学科OG)が、理論研究と実践研究を発表し、意見を交流し合いました。

午後からは「子どもたちの社会的支援を考える」をテーマとして基調講演とパネルディスカッションが行われました。基調講演には、NPO法人「広島クリニカルソーシャルワーク研究所(ripple)」代表の中みちる先生をお迎えしました。子どもを取り巻く多様な人的・公的環境を「システム」ととらえて全体像を描きながらアセスメントし、総合的に支援プログラムを考えていくことの重要性をご講演いただきました。
パネルディスカッションでは、小学校の先生(児童教育学科OG)2人から、貧困や子育て不安、不登校傾向などの困難を抱える親子に関わった教育実践を語っていただきました。そうした困難な状況に寄り添って社会的支援=「つながり」をつくりだすためのポイントについて、中みちる先生からご講評いただきながら学び合いました。

  • jikyo20170626_01.JPG小学校授業実践研究
  • jikyo20170626_02.JPG幼児教育ラウンドテーブル



  • jikyo20170626_03.JPGポスター発表
  • jikyo20170626_04.JPGポスター発表



  • jikyo20170626_05.JPG養護教諭を目指す学生たちによる展示発表
    (正式な「発表」ではなく参考展示として)
  • jikyo20170626_06.JPG基調講演/パネルディスカッション