

2023年度 海外教育語学研修「SEEC」レポート④
2024.05.07
ビクトリアでの約5週間の研修が終わりました。期間の終盤にも、英語の授業に加えて、たくさんの学びの機会が用意されていました。これまでの5回のEducation Workshopや3回のSchool Visitを通して、カナダの教育・保育事情について専門的な知識(Academic Knowledge)を得るだけでなく、批判的思考(Critical Thinking)を鍛えたり、考えたことを表現したり、他者と交流したりする力(Socialization)が確実に高まってきています。
Education Workshop"The Power of Play"
UVicのSchool of Child and Youth Care学部の助教授Shemine氏による"遊びの力"についてのWorkshopが行われました。名前だけでなく自分の物語を添える自己紹介や、4種類の音楽を聴いて浮かんだ情景を絵で表現する活動などが展開され、「こうした活動は子どもにどんな意味があるか」を考えます。加えて、遊びが脳の発達や認知的・社会情動的発達を促すことなどが具体例を交えて紹介されました。
Education Workshop"The BC Early Learning Framework"
UVicのEarly Child CentreのアドバイザーIldiko氏による"BC州の幼児教育の目標や内容"についてのWorkshopが行われました。0~8歳までの発達目標や保育カリキュラムについてまとめられたBC州のガイドラインが紹介され、カナダの保育事情を学ぶことができました。また、絵本や粘土を用いた活動を通して、解釈の多様性や対話の重要性について考えました。
Farewell Lunch
1ヵ月間の英語学習プログラムを終え、修了式とお別れ会がUVic内のUniversity Clubというレストランで行われました。学生代表のスピーチでは、UVicスタッフへの感謝の言葉、ビクトリアの素晴らしい環境、日本とカナダを比較して感じたこと、自分がこの研修から学んだことやそれを教師になって役立てたいという決意、そして大学の教職員や友人、家族への感謝が語られました。堂々とした英語でのスピーチに、大きな拍手が起こりました。その後、専属の英語講師Kirt先生から学生一人一人に修了証が手渡されました。講師やCAとの分かれを惜しみ、仲間と健闘を称え合い、晴れやかな表情での写真撮影はいつまでも続きました。【加登本仁】