

広島県と連携した保育の出前講座
2025.12.09
広島県では、保育士不足が全国的にも特に深刻な状態です。その要因の一つが保育士養成校への高校生の進学希望者の減少です。保育士の社会的ニーズは高く、保育士資格を持つ人材への求人も非常に多くあります。この状況を解決するために広島県と広島県内にある保育士養成校とが連携をして、高校や中学校へ保育の出前講座を実施しています。
内容は、現役の保育園で勤務している保育者が仕事内容ややりがいを話した後に、保育士養成校の教員が保育士になるための方法や大学での授業の様子などを紹介します。
2025年11月28日の出前講座は、呉市にある呉市立横路中学校で行われました。参加者は横路中学校二年生全員、115名です。
講師は、安田女子大学の西川ひろ子教授と呉市立保育所の二人の保育士の方でした。保育士の一人は安田女子大学教育学部を卒業された中川さんでした。
中川さんからは、保育士を目指したきっかけが中学校での保育所への職場体験などであったこと、子どもたちに人気のある遊びも紹介されました。中川さんは中学生の時に保育所で子ども達と触れ合った経験が自分の進路への意欲を高めたことを伝えられ、子どもや保育に関心がある方は呉市で募集している保育所での体験イベントに参加をしてくださいと案内がありました。
西川教授からは、子どもと子育てをしている家庭が抱えている悩みや現状が説明され、保育者が社会にとってなくてはならない存在であるエッセンシャルワーカーであることが伝えられました。 参加された中学生115名は、最後まで真剣な様子で出前講座を熱心に聴講していました。
【文責:西川 ひろ子】
