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授業紹介「まほろば教養ゼミⅠ」

2025.11.18

  • 学科紹介

本学独自の特別科目「まほろば教養ゼミ」は、高校でいうLHRのような時間です。「安田を知る」、「学びを知る」、「自分を知る」、「社会を知る」という4つの柱を中心に行われ、「人格の完成をめざす」という教育理念の実現を掲げています。そのために、各クラスの担任(チューター)が学生と密にコミュニケーションを図りなら指導助言を行い、学生が自ら人格形成の道筋を習得するためのサポートをしています。
この授業を通して、クラスの親睦を深めることはもちろん、話し合い、スピーチ、マナー向上への取り組み、学校行事に向けての協同活動を通し、学生みなさんの自主性が引き出されていきます。

今回は、幼児教育学科の「まほろば教養ゼミⅠ」の一例をご紹介します。私がチューターを担当している幼児教育学科1年3組では、前期に「1年後の私たち~どんな姿になっていたい?~」というテーマで1年後の自分のなりたい姿をイメージしながら目標を立てました。その中で、ただ目標を立てるだけではなく、大きな目標を達成するためのプロセス目標(小さな目標)も丁寧に考え、段階を追って目標達成ができるよう、一人一人が自分と向き合う時間を作りました。 

そして、「まほろば教養ゼミⅠ」の前期・後期の中でそれぞれ1回ずつ、目標の進捗状況発表会としてみんなの前で1人2分~2分半のスピーチ(パフォーマンスを含む)をする時間を作っています。

この内容には、次の5つの意図があります。①自分の立てた目標を実現できるよう、逆算して丁寧に計画を組み立てる力を身につけてほしい、②クラスの友達が頑張っている姿を応援し合って共に高め合って欲しい(同じ目標を掲げている友達を見つけ、一緒に頑張ることもできる)、③進捗状況発表会を通してクラスの友達から温かい言葉をかけられることで、さらに自分に自信をつけてほしい、④将来保育者として子どもたちの前に立つことを想定し、大勢の人の前で話をすることに慣れてほしい、⑤どうしたら聞き手に伝わる話し方ができるか学んで欲しい、など様々な視点から考えられています。

実際の進捗状況発表会では、これまでピアノを習ったことがないという学生が、1年後の自分のなりたい姿として「ピアノを10曲以上レパートリーとして持ち、自信を持って弾けるようになる!」という目標を立て、みんなの前でピアノを弾くパフォーマンスをしている姿もありました。

前期・後期と目標の進捗状況発表会を一回ずつすることで、同じクラスの友達が自分の立てた目標に向かって頑張った≪成果≫が出ている姿を実際に目の当たりにし、「自分ももっと頑張りたい!」と意欲的になっている姿が見られました。

この「まほろば教養ゼミⅠ」の授業は、目標は同じですが、チューターの先生によってカラーが出ることも特徴です。みなさんが大学生になったとき、どのような授業内容になるかぜひ楽しみにしていてくださいね!
【文責:生関文翔】

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