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授業紹介「身体表現の基礎」

2025.05.27

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幼児教育学科独自の「身体表現の基礎」という授業を紹介します。子ども達の前で、体を音楽に合わせて踊ったり、お話しを演じる力は保育者に求められます。しかし、ある保育現場の先生へのアンケート結果では、「表現(とくに身体表現)に関わる保育内容を考えることが苦手(どのような内容をしたら良いのか分からない)」と回答される方が少なくないとの結果がでました。保育者自身が「苦手」と考えていることは子どもにも伝わってしまいます。

 

そこで、本学の「身体表現の基礎」(1年生前期)の授業では、まずは身体表現の魅力・楽しさを感じ好きになること、そして保育者として子ども達が「やってみたい!」「まねしてみたい!」と思えるような格好良いお手本となる「よい動き」ができる身体をつくっていくことを目指しています。

 

今回はその一部をご紹介します。ご紹介するのは、「子どもたちとリズム体操を踊ることを想定した模擬保育」への準備活動です。
事前に5グループの班(1班8~9人程度)をつくり、それぞれの班で「春」「夏」「秋」「冬」「食べ物」の中から1つテーマを選び、そのテーマに適したリズム体操を自分たちで選定していました。また、この日に至るまでは≪乳幼児の発達と保育法令≫、≪身体表現の特性と小学校体育授業(ダンス領域)への繋がり≫、≪身体表現における「よい動き」の理論≫等を学んだうえで今回の授業を迎えています。

 

授業内容は、45分間という時間設定内で子ども達がリズム体操を保育者と一緒に楽しむ工夫を検討し、準備・練習することでした。
その際、教員が用意したカラービニール・ビニールテープ・すずらんテープ・両面テープ・新聞紙・カラーマジック等の素材をもとに、子どもが一緒にリズム体操をしたくなるような衣装や小道具も考え、作成するという課題もありました。今回は、時間が限られているため、計画性とコミュニケーション力および思考の瞬発力が身につく課題です(※毎回短時間で行うのではなく、1つのテーマについて長い時間をかけて深く検討し準備・発表をする内容もあります)。
話し合いの中で、学生からは「この動きにはクルクルグーンっていうオノマトペを言いながら踊ったらどうかな?」「この動きをするなら大きく見えるように直前の動きを小さくしてメリハリを出せるようにしてみる?」等という声があがります。事前に学んでいた身体表現の知識をいかしながら積極的に自分の意見を共有したり、友達の意見を受け入れたりしている姿が見られました。
このようなグループ活動・発表を含めた身体表現の講義を大学入学まもない1年生前期から行うことで、身体表現の楽しさや魅力を知ったり、人前でも笑顔で堂々と表現したりする力を身につけていきます。

 

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話し合いの様子

 

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衣装・小道具づくりの様子

 

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鏡の前で動きを確認している様子

 

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衣装を身につけてポーズ

 

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衣装を身につけて可愛いポーズ

 

(文責: 生関文翔)