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入学式 幼児教育学科 第一期生を迎えての「はじまりの一歩」

2025.04.14

  • 大学イベント

2025年4月3日(木)10時より安田女子大学の入学式が安田女子大学体育館で開催され、新設された幼児教育学科の第1期生となる新入生127名も入学式に参列するとともに、引き続き行われた学科別の新入生オリエンテーションに参加し、新たな大学生生活のスタートを切り、幼児教育学科の「はじまりの一歩」を踏み出しました。


幼児教育学科は新しい学科ですが、安田学園における幼児教育や保育士養成の歴史は長く、1953年に広島県からの要請もあり保育専門学校と保育園を学園内に設けたことを機に、1955年に保育士資格と幼稚園教諭(二種免)を取得できる安田女子大学短期大学保育科が誕生し、1975年に小学校教諭及び幼稚園教諭(一種免)を取得できる児童教育学科が安田女子大学文学部に設立されました。2002年には保育士資格も取得できるようになり、2012年には文学部ではなく教育学部の児童教育学科となり、2年生から小学校の先生を目指す小コースと幼稚園・保育園の先生を目指す幼保コースとに分かれて、それぞれ専門性を高める学びを深め、多くの卒業生を教育現場に輩出し、文字通り「教育の安田」と評価されるようになりました。


幼児教育学科がスタートする2025年は、保育科が70周年、児童教育学科が50周年を迎える年です。長年にわたり多くの卒業生が広島県を中心に幼児教育の世界に羽ばたき、幼児教育の現場を支えてきています。保育実習等で保育の現場に出向くと、卒業生が園長や主任として活躍している姿に接します。広島県や広島市の教育行政で活躍している卒業生もいます。その意味で、新しい学科が誕生し最初の入学生を第1期生として迎えますが、長い伝統と実績をふまえた「はじまりの一歩」ということになります。


では、短大が募集停止となり、教育学部のコースが学科になって誕生した幼児教育学科の「はじまりの一歩」で、何が始まろうとしているのでしょうか。それは、これまで歩んできた長い伝統と実績の歴史をあらためて問い直し、今の時代にふさわしい、そして未来を切り開く幼児教育のあり方を、学生たちと共に語り合い、探り出し、つくり出していく営みが始まるのです。


2025年は戦後80年、広島の地にある大学として被爆80年、今も世界には戦争や紛争がなくなりませんし、暴力という意味では身近ないじめや虐待等の問題も解決していません。女子大としては1975年の国際婦人/女性年から50年、女性への差別の問題を提起したフェミニズムはLGBTQ等、新たな性差別の問題へと視野を広げることで「人が自分らしく生きる」ことや「個人の尊厳」を問い直しています。安田女子大学で保育や幼児教育を学ぶ視点として常に「平和」と「女性」を大切にしながら「はじまりの一歩」を学生とともに教職員も歩み出した入学式の日となりました。


20250516_nyugakushiki.jpg幼児教育学科第一期生127名を対象に新入生ガイダンスが行われました。


文責:深澤 広明