

保育実習Ⅱテーマレポート報告会 ―最後の実習のテーマは「保護者支援」―
2024.08.07
児童教育学科幼保コースで行われる最後の実習では、多くの学生が「保育実習Ⅱ(2週間の保育所実習)」を選択します。希望者は、「保育実習Ⅲ(2週間の施設実習)」も履修することができます。今年度の4年生は、「保育実習Ⅲ」の参加者がいないため、「保育実習Ⅱ」が最後の実習となりました。
実習の後はテーマレポートを作成し、自身の実習を振り返り、課題を明確にし、解決方法を検討します。
今回の「保育実習Ⅱ」のテーマレポートは、「保護者支援」についてでした。「保護者支援」は在園している子どもの家庭だけではなく、園の近隣に住んでいるものの、まだ保育園や幼稚園には入園していない子どもがいる子育て家庭への支援も含まれます。
保育所は地域における子育て支援拠点としての役割を持っています。3年生までの実習では、子どもと保育者のかかわり方の理解を深めることに焦点が当たっていましたが、卒業を控えた4年生には「保護者支援」の力量が求められます。
数多くのテーマレポートの中で次の6つが発表対象となりました。
外国にルーツを持つ子育て家庭や日常的な保護者との関わり、ICTの活用など多岐多様なレポートから、子育て支援のニーズの広さを感じます。
参加者は、「保育実習Ⅱ」に参加した70名の4年生と、8月に保育実習が予定されている3年生69名です。最初に6名の学生が発表をし、その後、3年生と4年生の6名程度のグループで6つのテーマについて質問や疑問、感想などを話し合います。
進行も学生が担当します。今回は、実習のリーダーである教生長が司会を担当してくれました。
保護者支援という経験値が少ないテーマについて、真剣に学びあっています。この日受け取ったテーマレポートは教職ファイルという個人の学びを集約するファイルに保存されます。
参加した4年生からは、「テーマレポート報告会に参加して、実習だけでは学ぶことができなかった子育て支援、保護者支援の方法を多く学ぶことができました。その中で特に、保護者とコミュニケーションを取る時には、丁寧で簡潔に伝えることや子どもの発達や特徴に合わせた具体的なアドバイスをすることが大切であるということが印象に残りました。この学びを活かして、保護者に寄り添える保育士になりたいと思いました」といった声が寄せられました。
実際の現場で活躍するために、実習後も互いに学びを深めていくことは、幼児教育学科においても継続される予定です。
文責 西川ひろ子