

インドでの広告営業インターンシップを終えて
2018.10.15
(写真は、取材を終えて原稿を考えている様子です)
今回の記事では、昨年度インドに海外インターンシップに行ってきた英語英米文学科4年生の橋詰加奈子さんの体験談を紹介します。彼女はどのような体験をして、どのような学びをしてきたのでしょうか。
英語英米文学科4年 橋詰加奈子
私は英語英米文学科4年生在籍中に1年間休学をし、2017年10月から2018年2月までの約5か月間、インドで広告営業のインターンシップに参加しました。そこでの体験と学びについて書かせていただきます。
私は将来、国内外関係なく活躍できるビジネスパーソンになりたいという目標があります。以前、ベトナムに2週間ほど短期海外インターンシップに参加した際に、自分たちが発案した企画は採用されたものの、投票では2位という悔しい結果になってしまいました。その悔しさや不完全燃焼感を払拭するためにも、次は長期インターンシップに参加して「結果を残したい!」「もっと目標に近づきたい!」と思い、参加しました。
成田空港から約9時間のフライトを終え現地に到着し、早速初日から仕事が始まりました。現地に駐在している日本人向けに情報誌を発行している会社で、おもに広告営業を行いました。仕事内容を詳しく説明すると、私たちの情報誌に企業広告を掲載し、日本人向けにサービスを宣伝するようにインド企業に対して営業を行うというものでした。他にも記事の翻訳(英語から日本語またはその逆)や事務作業なども行いました。
実際に仕事が始まってみると、毎日が壁だらけでした。最初の頃は、どれだけ営業件数を増やしても1件も受注をとることができませんし、飛び込み営業や電話営業をしても話を聞いてすらもらえないことがほとんどでした。また、インドの文化やインド人の性格をよく理解していなかったせいで仕事の段取りがすべて崩れ、予定通りに仕事を進めることができず、社長には怒られ、チームに迷惑をかけたこともありました。
では、どうやってこれらの壁を乗り越えることができたのかというと、壁さえも「全力で楽しむ」ことができたからです。
私も最初は心から楽しめていたわけではありませんでした。最初は意識的に壁が来たことを楽しむようにと自分に言い聞かせていました。しかし、自分に言い聞かせることによってそれが本当に楽しく感じるようになり、結果もどんどん出せるようになってきました。そうすると、「壁を全力で楽しむ」→「壁を乗り越える」→「結果が出てくる」→「成長した自分に会える」というサイクルを生みだすことができ、新しい壁が立ちはだかっても、「大丈夫!自分なら乗り越えられる」と自分を信じ、困難を乗り越えることができました。
この苦しいインターンシップの中でも、たくさんうれしいことがありました。例えば、クライアントから「素敵な広告を作ってくれてありがとう」と言われたときや、自分の企画記事やインターン体験記をみて読者の方が私に連絡をくださったときは、今までの苦労や涙は決して無駄にならず誰かの心に響いているのだということが実感でき、とても感動したのを覚えています。
・壁を全力で楽しむことで壁は乗り越えられる
・愚直に行動し続けることで人に認められる
・「あと少し頑張ろう」を積み重ねることで成果は出る
これらの3つのことをこのインターンで学びました。
(初めて受注をいただいたクライアントの方と)
来春から就職をします。大変なこと、苦しいこと、たくさんあると思いますが、この3つのことを学んだ自分はきっと乗り越えられると自信を持って言えます。それほど大切なことを学ぶことができたインターン先にとても感謝しています。
私が大学の後輩や高校生のみなさまへアドバイスをするというのは少し恐縮するのですが、最後に以下のメッセージをお伝えして、私の体験記を終えたいと思います。
自分の中に生まれた、もっと知りたい、やってみたい、楽しい、うれしい、を突き詰めること。考えるだけでなく、具体的に「行動」を起こし続けること。たとえ小さなことでも、アクションを起こし続けることで、後々それらが点と点で繋がっていき、自分が将来どんなことをして生きていきたいか、どんな人間になりたいかが明確になってくる。知らない場所や知らないコミュニティに飛び込むことは怖いかもしれない。だけどそこにチャンスは転がっているし、一生懸命な人には必ず応援してくれる人、助けてくれる人、力を貸してくれる人がついてくる。恐れずに、自分が思う道を全うすること。
応援しています!
(お世話になったクライアントの方と)