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英語英米文学科の教職科目を紹介します!

2023.06.30

  • 学びの特徴

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(授業中にペアワークで議論する学生たち)

 

英語英米文学科では、中学校教諭と高等学校教諭の一種免許状(英語)が取得できます。さらに大学院に進学すれば、中学校と高等学校の専修免許状(英語)も取得できます。そのために、1年次から通常の授業に加えて、全学共通ならびに学科固有の様々な教職科目を履修していきます。本格的に教職科目が展開されるのは3年次からですが、ここではその中から中心的教職科目である「英語科教育法Ⅰ・Ⅱ」と「英語教育の理論と方法Ⅰ・Ⅱ」の授業を紹介したいと思います。

 

「英語科教育法Ⅰ・Ⅱ」では、英語教育に関する様々なトピックについて、主に講義形式で理論面と実践面の両方から多角的に検討を加えます。特に英語教育史、第2言語習得理論、学習指導要領をはじめとする言語政策、音声指導、語彙指導、文法指導などに関する理解を深めます。英語教師にとって必要な英語の知識・技能の向上を図りながら英語教師としての資質の向上を目指していきます。

 

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(「英語科教育法Ⅰ・Ⅱ」の授業風景)

 

次に「英語教育の理論と方法Ⅰ・Ⅱ」では、実際の50分の授業の作り方を学びます。前期では、50分の授業の構成について理論と実例から学びます。写真のように、実際の中高の教育現場での授業風景を撮影したビデオ教材を用いて実践的に学びます。後期では、学生は4~5人のグループに分かれて模擬授業を行います。模擬授業日の約1か月前から準備はスタートします。学生たちは、50分の授業をメンバーで分担して一つの授業をつくります。各自の担当箇所について、「細案」と呼ばれる詳細な授業の設計図を作成し、それを授業担当者が細かく添削をするので学生は何度も書き直して推敲していくようになります。

 

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(「英語教育の理論と方法Ⅰ・Ⅱ」の授業風景)

 

これらの授業以外にも、4年次で「英語教育の理論と方法Ⅲ」や「教育実習指導(中・高)」も用意されており、他大学と比較しても英語教育に特化した教職授業の数は多いです。これらの授業を通して、英語教師に必要とされる知識・技能・考え方などを学んでいき、4年次での教育実習や教員採用試験で授業での学びを活かして大きく飛躍してほしいと願っています。

 

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(授業で使用しているテキストの一部)

 

(授業担当・文責:松岡博信・山川健一)