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公務員試験合格者の声(前半)

2021.12.22

  • 学科紹介

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(大学1号館前にて)

 
2021年度は、英語英米文学科4年生は現在までに8名(実数)が公務員試験に合格しました。詳細は以下の通りです。

防衛省・国税庁・山口県庁・広島県警・徳島県警・岩国市・安芸高田市・広島県世羅町

公務員は人気の高い職種であり、各公務員試験はどこも難関です。それを突破して合格した8名の努力を称えると同時に、後輩である学部生および後輩となるかもしれない高校生の皆さんに、彼女たちのこれまでの奮闘を聞いてみました。その話を前半と後半の2回に分けて紹介します。今回は、その前半(1~4番目)です。

 

1.中居 未沙貴さん(国税庁)

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① 合格した職種の公務員を目指そうと思った動機は何ですか。

 
国税専門官として愛する日本、国民の暮らしを守るためのスタートラインに立ちたいと思ったからです。カナダ留学を経験し、日本の安全さや住みやすさを実感しました。国民から適切かつ平等に税金を徴収することで、国民の安心安全な暮らしを守っていきたいです。

 

② 公務員試験対策として役に立った勉強法、問題集、雑誌、HPなどがあれば、教えてください。

 
暗記系の科目では、初めの時期はまず問題集を解いてみて、〇か×かを判断できるようにしていました。それができるようになったら、何が間違っているのかを理解できるようにして、応用力を身に着けていきました。そして、どの教科にも言えるのは、復習と新しいことを覚えることを同時進行させることです。昨日学んだことを次の日に復習するとともに、新しい問題を少し解いてみる、そして時には一週間の復習をしてみるなど、せっかく勉強したことを忘れる前に復習して、記憶を定着させる必要があります。

 

③ 合格まで苦労した思い出があれば教えてください。

 
模試の点数が全く上がらなかったことです。三年生の12月ごろから模試を受け始めましたが、ずっと点数は半分以下で、判定はD判定が続いていました。時に、本当に試験に受かるのか不安になることも何度もありました。しかし、その時に私を助けてくれたのは、私の話を親身になって聞いてくれる先生や一緒に公務員を目指す友達でした。その時に言われた言葉を今でも覚えています。模試は難しく作ってあるから、点数が上がらないことを気にする必要はないと。その言葉に救われ、勉強を続けることができました。

 

④ 来年度から公務員の職場に就く訳ですが、公務員としての将来の抱負を教えてください。

 
税のスペシャリストとして、日本の財源確保のために根拠のある正義を貫き、持続可能な社会を実現していきたいです。そして、これまで多くの人に支えてもらった恩を胸に、これからは私が人のために、国のために少しでも力になれればいいなと思います。

 

⑤ その他、公務員を目指す後輩にひと言お願いします。

 
公務員試験は本当に長くつらい戦いになると思います。勉強すればするほど、本気になればなるほど、たくさんの不安が出てきます。その時に助けてくれるのは共に公務員を目指す仲間です。頑張るのも自分次第、人に頼るのも自分次第ですが、仲間が増えれば増えるほど、勉強方法や情報量、アイデア力は増えます。せっかく近くに仲間がいるのなら、そのチャンスを掴むほかありません。自分が仲間のためにしたことは必ず自分に返って来ます。皆さんが合格できることを心から願っています。

 

2.植村 日向子さん(山口県庁)

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① 合格した職種の公務員を目指そうと思った動機は何ですか。

 
私は、生まれ育った山口県の文化や暮らしやすさを発信したいと考え、山口県庁を志望しました。大学進学により県外から山口県を見た際、魅力を再確認しました。その一方で、少子高齢化や、情報発信力などの課題に気付きました。私はこれらの課題に取り組みながら、より良い山口県を目指し、地域の発展に貢献したいと考えています。

 

② 公務員試験対策として役に立った勉強法、問題集、雑誌、HPなどがあれば、教えてください。

 
一次試験の時事問題の対策として、速攻の時事という本を購入し何度も読みました。12月ごろから、小論文や集団討論の対策のためにニュースや新聞を欠かさずチェックしました。
県の刊行物である「ふれあい山口」では、予算編成や、県が力を入れている政策などを知ることができ、面接時に役立ちました。

 

③ 合格まで苦労した思い出があれば教えてください。

 
勉強を始めた時期が10月と遅かったので、常に「本当に合格できるのか」という不安がありました。また模試では一度も合格圏内の判定が出ず、苦い思いをしました。しかし、このような不安を解消するにはとにかく勉強して知識を頭に入れるしかないと考え、毎日勉強を続けました。

 

④ 来年度から公務員の職場に就く訳ですが、公務員としての将来の抱負を教えてください。

 
私は、人口増加のための政策に携わりたいです。企業誘致を積極的に行うことで、雇用の促進や、定住人口の増加が期待されます。また、UJIターンの推進や、小学校教育等で山口県の企業について学ぶ時間を設けるなども人口の拡大に効果的であると考えます。以上が私の取り組みたい仕事ですが、どのような業務を担当することになったとしても山口県の職員として県のために尽力する所存です。

 

⑤ その他、公務員を目指す後輩にひと言お願いします。

 
公務員試験は、民間企業就職よりも時期が遅いので心が折れそうになるかもしれませんが、自分を信じて最後まで諦めずに頑張ってください。応援しています。

 

3.佐々木 祐奈さん(徳島県警)

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① 合格した職種の公務員を目指そうと思った動機は何ですか。

 
大学1年次に参加した学校体験制度で、大人への信頼をなくした生徒と出会いました。私は、彼が大人に向ける不審な眼差しにすぐに気がつき、その生徒の心に寄り添う声がけを行いました。その結果、短い期間内にもかかわらず心を開いてくれ、今まで経験した辛い過去や将来への不安までも話してくれました。この経験を活かし、子どもたちが道を踏み外す前に心に寄り添った声がけを通して、少年犯罪を減らしたいと思い、警察官を志しました。

 

② 公務員試験対策として役に立った勉強法、問題集、雑誌、HPなどがあれば、教えてください。

 
一般教養試験に向けては、とにかく反復練習あるのみだと考えます。特に判断推理と数的推理は時間をかければかけるほど解ける問題が増えます。最初は解けない問題が多く、挫けてしまうかもしれません。しかし、そこで諦めるのではなく、解説を読み込み、再びその問題に取り組んでみてください。
この地道な努力が貴重な一点につながります。
役に立った情報源はYouTubeです。私が内定をいただいた徳島県警は広報活動に力を入れており、YouTubeで積極的に徳島県警についての情報を発信していました。どのような活動をしているのか、警察学校ではどんなことを学ぶのか、さらには体力試験に向けた練習法まで開示しています。志望先で勤務している警察官からの情報なので信憑性もあり、大変役立ちました。

 

③ 合格まで苦労した思い出があれば教えてください。

 
試験期間の長さで心が疲れてしまう時が何度かありました。公務員試験は一次試験の準備を始めた時期から、最終合格をいただくまで多大な時間を要するものです。また、一般企業への就職を希望している友人に比べたら、決まるのも遅く、受験できる自治体の数にも限りがあるので、心的疲労を感じやすいと思います。しかし、なりたい、と思ったならば、自分の意思を尊重してあげてください。

 

④ 来年度から公務員の職場に就く訳ですが、公務員としての将来の抱負を教えてください。

 
非行少年を生まない社会づくりがしたいです。少年たちが非行に至る要因の一つに家庭や地域からの孤立があります。そこで、地域住民の方や有志の方と協力し、挨拶運動や巡回を通じて、「身の回りに気にかけている大人」がいることを伝えていきたいです。また、新型コロナ禍において、子どもたちの中にはリアルな人間関係が何なのかわからなくなっている子がいます。そんな彼らの心を救うべく、子どもたちの目線に立った声がけを行いたいです。そのことが、犯罪の未然防止や少年を見守る気運の情勢にもつながると考えます。

 

⑤ その他、公務員を目指す後輩にひと言お願いします。

 
「勇気は一瞬、後悔は一生」この言葉の通り、公務員試験に向けた勉強を始めるには勇気が必要かもしれません。一般教養試験対策に時間を割かれ、企業への就職活動が疎かになるからです。しかし、ここで自分の気持ちに嘘をついたら、一生後悔することになります。「あの時、なんで公務員勉強することを選ばなかったんだ」と後悔するでしょう。したがって、やるかやらないか迷っている方は、是非今日にでも学習支援センターへ行き、公務員志望者支援プログラム「公務員勉強会」※に申し込んでみてください。そして、8号館5階にある山田先生のお部屋を訪問してみてください。山田先生とお話しした後、あなたはきっと自分の選択が正しいと実感するはずです。小さな勇気を持って、大きな一歩を踏み出せることを願っています。自分の人生を大切に生きてください。

 

4.前 実采さん(広島県世羅町役場)

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① 合格した職種の公務員を目指そうと思った動機は何ですか。

 
職種は、一般事務です。公務員を目指そうと思ったきっかけは、母に高校3年間を過ごした世羅町にかかわる仕事はどうかと言われたからです。英語を学習する楽しさに気づいたのは高校時代の短期留学でした。また、短期留学のサポートをしてくださった地域の方々に貢献したいと思ったからです。

 

② 公務員試験対策として役に立った勉強法、問題集、雑誌、HPなどがあれば、教えてください。

 
私は周りの公務員志望の人と違って試験対策をするのが遅かったため、まずは短期大学の人たちが受ける保育の試験対策講座を2月ごろから始めました。講座で配布されるプリントをくり返し解いていました。また、『畑中敦子の数的処理 The BEST PLUS』と『畑中敦子の判断推理 The BEST PLUS』を参考書として使っていました。

 

③ 合格まで苦労した思い出があれば教えてください。

 
私の場合、世羅町の試験はいつあるのか発表が遅かったため、一般企業の面接も併合して行っていました。一般企業の内々定をいただいて、そこをお断りする電話をするのが辛かったです。また、周りの友達がどんどん就活が終わっていくので焦りもありました。

 

④ 来年度から公務員の職場に就く訳ですが、公務員としての将来の抱負を教えてください。

 
地域の方々に貢献したいと思って、公務員を志望したので思いやりのある地域に貢献できる職員を目指したいです。また、高校時代にしてもらったことを世羅町の子どもたちに伝えていき、同じような経験をさせてあげたいです。

 

⑤ その他、公務員を目指す後輩にひと言お願いします。

 
私のように、公務員を志望し始めたのが3年生の冬でも、あきらめずに目標に向かって取り組むと達成できると思います。したがって、今目の前にあることに一生懸命取り組んで、自分の目標をあきらめないでください。

※「公務員志望者支援プログラム」とは

本学では、全学部生を対象とした「公務員志望者支援プログラム」を用意し、学習支援センター、キャリアセンター、公務員スクール(外部)が協働してサポートしています。