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コロナ禍の中でのアクティブ・ラーニング型授業での学び(授業紹介「基礎演習」)

2021.09.10

  • 学科紹介

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(学生のプレゼンテーションの様子)


1年次前期必修のこの授業では、これからの大学での4年間の学修のための「スタディ・スキル(学び方)」について学びます。具体的には、①英語の学習法と、②日本語でのレポートの書き方・プレゼンテーションの仕方について扱っています。まず、英語の学習法では、ラジオ・テレビ、映画のDVD、英字新聞、多読、インターネット、英語の雑誌等をどのように自分の毎日の英語学習のサイクルに組み込んで大学生活を過ごせるのかについて、実際に実物に触れて体験をしながら学びます。

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(英語学習のための教材)


次に、レポート&プレゼンについては、マインドマップの使い方、図書館の利用方法、メールの書き方、教員の研究室へ訪問する際のマナー、などの基本的スキルの練習から始まります。また、帯活動として、日常的なトピックについて1分間のスピーチの練習をペアで行います。

いつもなら上記の内容を上記の方法で行っているのですが、昨年度と今年度はコロナ禍の影響で形態を変更せざるを得ませんでした。加えて、非常事態宣言が発令されている期間は、大学がオンライン授業に移行したので、教員も学生も大変困難な期間がありました。

そのような中でも、オンライン期間中はGoogle Classroomの機能を存分に活用し、課題の提出や添削のフィードバックを行いました。時にはコメントを音声ファイルで個別に返却しました。英語学習の学び方においては、英字新聞のサイトを各自が閲覧して記事を選び、その内容についてまとめて原稿をアップロードして提出しました。対面に戻った時も、教室で密にならない1分間プレゼンテーションの練習法として、CALL教室のインターブース・コミュニケーション機能を用いて、ヘッドフォンを通してランダムに選ばれる相手と声のみでプレゼンテーションの披露をしたりしました。

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(Google Classroomの画面)


次に現代の時事的トピックを教員が11個選び、4名ずつのグループに一つずつトピックが割り当てられていきます。各グループでディスカッションしながら、そのトピックの下位トピックを人数分考えて、それぞれについて各自がレポートを執筆します。レポートの書き方の学習はここからスタートし、指定テキストを用いながら、自分の下位トピックに沿って、段階を追ってレポートの書き方を学びます。章の組み立て方、レポートの文体、引用の仕方、参考文献の表記の仕方、など4年次の英語での卒業論文執筆の際にそのままつながるスキルを学習していきます。レポートが完成すると教員が添削を行います。

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(授業で使用したレポートの書き方についてのテキスト)

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(学生の提出したレポート)


最後に、自分のレポートのテーマをパワーポイントで表現し、一人3分のプレゼンに落とし込みます。各グループのメンバーで関連するトピックになっているので、グループごとにプレゼンテーションをしました。学生は他のプレゼンを聞きた後、コメントをGoogle Classroomのコメント提出機能を用いて、ウェッブ上で感想を入力し、その感想はすぐに全員が閲覧できるようになっており、即座に発表者にフィードバックが行われました。

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(学生のプレゼンテーションの様子1)


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(学生のプレゼンテーションの様子2)


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(学生は感想をGoogle Classroom上で入力)


以上のように、この授業は非常に内容が濃く、自主的にたくさん勉強してもらうような授業です。この授業を足掛かりにして、1年生の皆さんにはこれからの4年間の大学での学びに大きく羽ばたいてほしいと願っています。(授業者:英語英米文学科 山川健一)