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英米小説講読Ⅰ―短編小説で試すあなたの英語力

2021.01.26

  • 学科紹介

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「英米小説講読Ⅰ」では、英語で書かれた短編小説を一字一句おろそかにすることなく、じっくりゆっくり読んでいきます。学生には、まず部分的に日本語訳を求めます。そうすることで、未知の語彙はもちろんのこと、文法事項や構文もひとつひとつチェックして理解を深めます。この作業ができて初めて、象徴、含意、二重の意味、語りの構造といった文学的な表現や技法も理解できるようになります。さらに、作者の伝記的背景や物語の歴史的・社会的背景についても学びます。ここまで来ると、学生たちは、個々の英文の翻訳(translation)から総合的な作品解釈(interpretation)へと進むことができます。

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「文学作品を訳読するなんて、時代遅れだ」と思われる向きもあるかもしれません。しかし、一定のレベルの英語力が身についたと思うのならば、文学作品を読んで理解できるかどうか試してみるべきです。いわゆる「速読」をしていたときには「何となく分かったつもり」になっていただけで、実際はよく分かっていなかったことを、文学作品に対する「精読」と「遅読」ははっきりと認識させてくれます。つまり、文学作品はあなたの英語力が本物かどうかを試す試金石なのです。

加えて、文学作品は、英語圏の文化や社会についての有益な情報も与えてくれます。この意味で、文学作品は、異文化理解の絶好の入門書でもあります。短編小説を読むことで、あなたも英語力の向上と異文化理解の深化を体験してみませんか。

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以下は、2020年度後期にこの授業を履修した学生たちのコメントです。

「今回の授業を受けて、小説を深く読み解いていくことは本当に面白いと感じました。小説の一文一文にちゃんと意味や伏線があって、時には主人公そのものを疑ってみたりと、とっても楽しかったです。」

「英語で短編小説を読むのは難しかったですがその分読む力がついたと思うし、物語にいろいろな解釈があってそれを理由も考えながら知ることが出来るのが本当に面白かったです。」

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