

身についた英語力をビジネスで発揮する 「通訳専攻のインターンシップ」
2021.01.20
英語英米文学科3年生の通訳専攻の学生4人が、2020年12月17日、インターシップに参加しました。以下は、そのレポートです。
・インターンシップ参加の条件はありますか?
TOEIC 800点以上のスコアをとることが必要でした。
・どのような会社でしたか?
産業用コンピューターとソフトウェアの会社(株式会社インタフェース)です。製品の研究、開発から生産、販売、そして販売後のサポートまで一貫して行っています。日本だけでなくアメリカにも支社があり、日本国内のみならず世界に向けても広島から製品を発信しています。海外向けの説明書の作成や海外で行われる展示会で英語を使う場面が要求されます。
・具体的な研修内容を教えてください。
会社概要説明などから始まり、実際に働いているオフィスにお邪魔してマニュアル作成の方法を見学させていただきました。午後からは先輩社員との交流会として雰囲気や業務内容などを教えていただきました。マニュアル作成に関しては日本語と英語でどうやって分かりやすいマニュアルを作成するのかということを短い時間ながらも実践的に学ぶことができました。最後には学んだことを踏まえて日本語の説明書を英語に翻訳する作業をペアで挑戦しました。
・特に興味を持った研修内容は何ですか?
日本語の製品マニュアルを英語に翻訳する業務です。業務に取り掛かる前に翻訳する際に気をつけるべき注意点について説明していただいていたので、それを特に意識しながら翻訳しました。マニュアルの翻訳は授業などでは一度もやったことのない新しい試みで、難しかったのですが完成した時にとてもやりがいを感じました。
・翻訳業務をしてみて大変だと感じたことは何ですか?
複雑な日本語の文章を英語に訳出する際、その文章が何を伝えたいのかをきちんと理解し、どのように英語で表現するのかを考えることが大変でした。また、日本語の文章では書かれていない主語を見つけ出すことや、日本語にはない冠詞 "a" "the" の使い方を考えることも難しいと感じました。このような日本語と英語の言語としての違いを学び、理解したうえで誰が読んでも同じ解釈になることを意識して業務に取り組みました。
・このインターンシップを通して学んだことは何ですか?
ITやソフトウェア業界でも技術文書の翻訳の需要が高まっており、尚且つ読み手に正確に文書の内容を理解してもらえるようにテクニカルライティングを用いて翻訳することが大切だと知りました。また、ITやソフトウェア業界は理系の人向けだと決めつけて今まで視野に入れていなかったのですが、私たちにも十分活躍できるフィールドがあると気づくことができました。
・卒業後、大学時代の経験をどのように活かしていきたいですか?
現在、通訳専攻で学んでいる英語や知識を、ビジネスの場面で存分に活かしていきたいと考えています。また、留学の経験や今回のインターンシップで実際に働いている方々のお話を聞いたことから、多様性を受け入れることや柔軟に対応することの大切さを学びました。社会、そしてグローバルな舞台で活躍するために、多様性を受け入れつつ、様々な困難に直面しても柔軟に対応できるようになりたいと考えています。
三木 由梨奈
福田 樹里亜
田中 美穂
杉原 美奈緒