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「博士論文公開発表会」・「大学院44回研究発表会」が開催されました

2018.02.02

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1月23日(火)に「博士論文公開発表会」が開催され、大学院英語英米文学専攻、博士後期課程の学生一名による発表がありました。
題目は「On the Concept of "Love" in The Prelude: A Stylistic Search for the Characteristics of Wordsworth's Use of "Love" 」です。

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指導教員である中川憲先生からは、この博士論文の内容について、以下のように説明をいただきました。
「末岡ツネ子さんはノートルダム清心女子短期大学を卒業後、社会人として20数年間塾講師等を勤められたあと、本学の英語英米文学科に編入学されました。その後本学大学院の博士前期課程、博士後期課程に進学され、計10年間勉学に励まれました。博士課程の集大成として、イギリス・ロマン派詩人のウィリアム・ワーズワス(1770-1850)の大作『序曲』の詩的言語の研究に挑戦されました。
13巻、8,484行から成る自叙伝的長編詩の "love" という語が現れるコンテクストをすべて拾い出して精読を重ね、名詞(121例)、動詞(62例)、形容詞(23例)の3つの観点から「詩人の愛の概念」について精査し、続いて "love" の反意語 "sorrow" の周辺を調べる事で愛について逆方向から思いを巡らし、最後に、ワーズワスと自然との関係をエコロジーの観点から考察されました。」

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長年研究に真摯に取り組んできた成果である論文の完成に対して、教員一同、心よりお祝いの言葉を贈らせていただきます。

また、同日、大学院英語学英米文学専攻の第44回研究発表会も開催され、博士前期課程の1年生、2名による発表がありました。
題目は、「中学校英語の『話すこと』における『やり取り』と『発表』に関する指導と評価」、「inevitable catastropheの変容―Robert Westallの死の描写回避を巡って」でした。
専攻長をはじめ出席者からは、研究への助言と励ましのコメントをもらいました。二人とも今後の研究に活かしていくことでしょう。健闘を祈っています。

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