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【授業紹介】通訳翻訳概論(2年生)
2023.06.16
- 学びの特徴
授業担当者:北原アンドレア
2年生にとって「通訳翻訳概論」は三専攻に分かれて初めて学ぶ通訳や翻訳の専門授業です。
この授業では、通訳と翻訳のそれぞれの特徴と違い、さらに通訳・翻訳に必要な技能について学びます。理論と実技を通してしっかり基礎を身に着けることで、3年生以降の専門授業に備えます。
通訳の基礎技能となる「シャドウイング」では音声を聞きながらそれをほぼ同じタイミングで声に出して追っていきます。言わば「オウム返し」です。簡単そうで実に大変な集中力が必要です。一度流れを失うと再び追いつくことは難しいです。この練習は英語、日本語を問わず毎回の授業で5分以上続けます。学生たちはこれだけでもくたくたになります。
ノートティーキングやサイト・トランスレーションも学びます。これらの技能は通訳に欠かせないため、さまざまな内容で数多く練習します。
翻訳の練習では、実際の文書をたくさん読んで訳すことによって、日本語と英語の違いに気づきます。一語一句では訳せないこと、文書の構造が基本的に違うことなど、簡単そうに見える内容でも考えさせられることが多くあります。また、翻訳する文章の内容について知識がほとんどないもしくは全くない場合、どのように情報を得るのかということについても学びます。日本の歴史や文化などのさまざまなテーマの文章を翻訳することで、学生達は語彙力・文書構成力と共に知識を身に着けていきます。