

【授業紹介】通訳実習(2024年度)
2024.07.05
通訳専攻の4年生にとって、「通訳実習」はキャンパス内での学びを実践する重要な機会です。今年度は、広島コンベンションビューロの協力のもとで通訳実習に取り組みました。実習の参加者は、広島で開催された「第20回国際ケイ素科学シンポジウム / 第9回アジアケイ素シンポジウム」の一環として、国内外の参加者を宮島に案内しました。
広島市内からグループごとにバスに乗り、さっそく案内を始めました。バス内でこれからの日程を説明し、ツアー参加者からの質問にも答えました。予想していなかった質問でも、授業で練習を重ねた「サイト・トランスレーション」を思い出して、スケジュールや集合場所などの必要な情報を丁寧に伝えました。
宮島に到着後は、予定されていた体験コースにそれぞれのグループを案内しました。もみじ饅頭を焼く体験では、全体の説明を通訳した後に、焼いている参加者の近くに立って質問に答え、会話を楽しみながら、おいしく仕上がるように手伝っていました。焼く工程を自分も体験をすることで、より説明しやすいと言っていた学生もいました。
しゃもじに名前を書くという体験では、しゃもじの歴史や広島との関わりを説明してから参加者の名前を日本語で書いて見本を示しました。漢字の意味や書き順など、日本語ならでの表現を通訳する際には、詰まりながらも実際にしゃもじに書くまでしっかりとサポートしました。
最後に、参加者全員で厳島神社を見学してから自由行動になることを伝え、最終集合時間と場所をしっかり再確認しました。
通訳は、英語が得意であればできるものではありません。臨機応変の対応を求められるため、経験が浅い学生にとって大変です。このような体験を通して通訳としての技術を磨き、次のステップに進んでいきます。Great Job, Everyone. Well done!