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2020年度「就職内定者との懇談会」レポート:「県外就職」

2020.12.17

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12月10日(木)に2020年度の英語英米文学科「就職内定者との懇談会」が4会場に分かれて開催されました。この懇談会は、これから就職活動が本格化する3年生が、4年生の内定者から就職活動の体験談を聞いたりアドバイスを得たりすることのできる英文科独自の毎年恒例の行事です。この記事では、第3会場「県外就職」の様子をレポートします。

「県外就職」の会場では、事前に3年生から寄せられた質問に答えていくかたちで、インターンから企業研究、そして内定獲得までの就職活動の一連のプロセスを4人の講師に語っていただきました。講師の内定先は、保険業、金属加工業、菓子製造業、および国家公務員でした。また、ひとくちに「県外就職」とは言っても、広島県外の出身地にもどって就職する講師、出身地にはもどらず広島県外の勤務先を選んだ講師、さらに広島県内外の広域にわたる転勤を伴う職種を選んだ講師がそろっていました。このように、業種だけでなく、就職活動の形態も異なっていたため、3年生は就職活動の多様な選択肢について多くのことを学ぶことができました。
一方で、4人の講師が共通して訴えていたのは、Withコロナ時代の就職活動の難しさでした。彼女たちの就職活動は、新型コロナウイルスの感染状況によって日々刻刻と変更を余儀なくされ、従来ものとは全く違ったものになりました。そのような状況下でも、モチベーションを保ち、常に前向きな姿勢で、オンライン会社訪問やWeb面接に臨んで内定を勝ち取った4年生。そのような先輩たちの体験談と具体的なアドバイスを聞いて、3年生も奮起していました。

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司会をしていた者として一番印象に残ったことは、「最後に3年生に一言」と求められた講師たちが全員、「3年生を応援しています。がんばってください」と述べたことです。講師を務めた4年生は、これから本格化する3年生の就職活動に、より大きなコロナの影響が出るだろうという認識を共有していました。だからこそ、自らの体験を伝えることで3年生の助けになればと、講師を引き受けてくれたのでしょう。

このように、後輩を思って行動できる先輩がいることが、英語英米文学科の強みです。もちろん、本学科の高い就職率は、学生自身の努力や、大学全体の充実した就職関連サポートのたまものですが、就職活動に臨む「気持ち」や「姿勢」が先輩から後輩へと引き継がれていくことも重要だと考えます。

今年も、4年生の「エール」は確実に3年生に届いたようです。それを示す3年生のコメントを最後に引用しておきましょう。

「コロナ禍で、就職活動で何をしたらいいのか分からなくなっていたので、今日はとても貴重なお話を聞くことができてモチベーションがあがりました。自分の軸を大切に、自分らしさを忘れないようにしようと思います。」
「コロナ禍のなかで、前向きな姿勢で就活に取り組まれていて、私も頑張ろうと思いました。就活の進め方を詳しく知ることができ、私が今何をすべきか理解できました。自分が納得できる就活をしていきたいと思います。」
「先輩方のお話の内容はもちろん、話し方も非常に参考になりました。私も1年後、先輩方のようになっていたいです。最後にいただいたエールを胸に頑張ります」

  • eibun20201217_02.jpg(一心不乱にメモを取る3年生)