

在学生コラム:「2つの国での生活」
2015.07.06
安田女子大学の英語英米文学科には、外国での生活経験を持った学生が何名かいます。今回ご紹介する2年生の青木美紗さんもその一人です。彼女は生まれてから15歳までタイで過ごしました。タイでの生活と帰国後の彼女の日本での生活についての体験記をご覧ください。
私は生まれた時から中学校卒業までの15年間、両親の仕事の都合で「タイ」という国に住んでいました。タイは「微笑みの国」といわれる国で、笑顔が素敵で優しい人がたくさんいます。日本からの観光客も多く、首都バンコクでは日本のお店がたくさんあり、まるで日本に住んでいるみたいでとても住みやすい国です。私が日本に来たのは約4年前です。「もっと自分の中での視野を広げたい!」そう思い、親元を離れて日本に来ました。
友達もいない、親もいない中、私の日本での生活は不安から始まりました。私は最初、日本の食材が口に合わず、慣れるまで辛い思いをしていました。普段日本では当たり前のように食べられている食材の味に違和感を感じ、食べることが苦痛でした。また、日本には四季がありますが、タイは一年中夏季です。日本の急に寒くなったり暑くなったりする気候が今でも慣れず、よく体調を崩しています。
日本に来た時、衝撃を受けたことがありました。それは、自分で学校に行くことでした。タイに住んでいた時は、家にスクールバスが来て学校まで毎日送ってくれていたので、自転車に乗って登校することが初めてだった私にとって、学校に行くのが最初はとても怖くて大変でした。
日本に住んで約4年が経ちましたが、タイに住んでいたという体験は自分にしかできない素敵な体験であったと感じています。タイでは、世界一の生徒数を誇る日本人学校に通っていました。全校生徒数が3,000人を超える学校は日本にはないと思います。あと、タイに住んでいると様々な国籍の人と関わるようになります。そのため、道路表示、電車、デパートなどでは英語またはタイ語が使われており、常に外国語であふれている生活でした。そのような生活をしていたので、他国の文化などについて興味を持てるようになりました。
生まれ育ったタイを離れて日本に行くと決めたことは、自分にとって大きな決断でした。日本に来てとても積極的になり、親元を離れての生活で自分自身がとても成長したと感じています。安田女子大学の英語英米文学科2年生は、STAYSという6ヵ月留学プログラムに後期に全員が参加します。留学をすることで自分の語学力を高めることはもちろんですが、もっと成長した自分になれることを期待しています。タイに住んでいたときと同じように、留学先でも様々な国籍の人と関わることができると思います。英語を使ってたくさんの人と交流をすることがとても楽しみです。