

「大崎上島町に学ぶ」学科別セミナー奮闘記 ⑬
2016.04.27
3月19日(土)、私たちは苺狩り後に、大崎上島町食文化海藻塾の皆様からご助力をえて「ふれあいホール大崎」に移動しました。午前11時から約2時間半、住田栄養士を初めとする大崎上島在住の女性にご指導いただきながら、郷土料理を調理し、味わいました。メニューは「いぎす豆腐、ひじきサラダ、煮豆、卵焼き、から揚げ、天然鯛さしみ・づけ、鯛のあら汁、筍のおさしみ、アカモクのすりおろし、アカモクドーナツ、牛乳寒天とみかんジャム(またはブルーベリージャム)」です。
ここで面白いのが「アカモク」です。
アカモクとは、日本全土の浅海に生息分布する海藻で、大崎上島では定置網にひっかかって網を傷めるため嫌われていたのだそうです。海藻塾の方はこのアカモクに着目し、広島大学とも連携しつつ、栄養分豊富な食材としての活用をユニークな視点ですすめています。19日の郷土料理懇親会では、学生3名がアカモクの葉を手で分離し、ミキサーにかけました(写真に作業の様子がうつっています)。
全員でつくった料理は、素材の味が濃く、心躍るようなものでした。立花教員のレポートから抜粋します。
「いぎす、ひじき、天草、あかもくなどの海藻は上島沿岸で取れるもので、それらを使った郷土料理、創作料理に一同舌鼓をうって平らげていた。また、農家や漁家のご厚意で提供いただいたものもごちそうになった。地元の方と並んで学生たちも調理していたが、和気あいあいとしてとても楽しい料理教室だった。 ―(中略)― 里帰りした子供や孫たちをもてなすように、快く今回の企画にご協力くださった方々にお礼を申し上げたい。」
この郷土料理懇親会を実現するにあたり、車での移動、場所の提供をふくめて、道林清隆様(「海藻塾」塾長)、住田ともえ様(栄養士)、大崎上島在住の女性の皆様、布施晴朗様に大変なご苦労をお掛けしました。タイトなスケジュールのなか、学生との会にお心を砕いてくださいまして誠にありがとうございました。