

「大崎上島町に学ぶ」学科別セミナー奮闘記 ③
2016.03.23
大崎上島町役場会議室で、私たちは授業後の質疑応答に臨みました。以下にその一部を紹介します。島に若者が増える最大のメリットは ? という質問にたいして、高田町長はまず、大崎上島の人口の半分弱が65歳以上の高齢者であるという事実にふれた上で、次のように諭されました。
「高齢者は知恵をもっている。歳をとってくると、経験が行動を制御することに長けてくるから、無駄な活動をしなくなる。ここには良い側面と悪い側面がある。他方で若い人は(無駄が多く、短慮に走ることも多いが)その活動は試行錯誤的であり、島に活気を添えてくれる。」
今役場の方が切実に求めていることは ? という質問にたいしては、「(住民にとっての)利便性」という答えが返ってきました(企画振興課 藤原課長)。役場の方は全員がUターン者であり、人が喜ぶ顔を見たいから、そのために全力を尽くしてきたとのことです。自分のことよりも他人のことを考えつづけて仕事をしてきたが、皆が笑って暮らせるような島にしたい、という切実な気持ちを吐露していただきました。
最後に藤原様からは、「全身全霊で若い職員が迎えますので、今後も継続という言葉を大事になさって、来年も再来年もゼミナールで来てください」と伝えていただきました。是非、このセミナーを継続したいという思いを新たに致しました。学生と教員に行政現場の知識と熱気をご教示くださいまして、誠にありがとうございました。