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アマビエに願いを込めよう ~遠隔授業報告~

2020.05.08

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「今日より安心な明日は来ない。毎朝迎える最悪の今日をやり抜くにはどうすべきか。」
2年生のまほろば教養ゼミでは、こんな厳しいテーマについてネット上でやりとりしました。
結論は2つ:
①自分は感染者だと思って行動する。
②願をかける。
ひとつ目はとても強い自制心を要求されるものです。ふたつ目は、科学的には無意味でしょうが、こういう時期でもすぐに起こせる安全なアクションです。
私が幼いころ、疫病の意味も知らない頃、水木しげる妖怪事典でみた「アマビエ」を思い出しました。アマビエが熊本の海に光り輝く姿で現れ、豊作と疫病についての予言をして姿を消したという伝説があります。
ネットで検索をして、京都大学図書館の画像と、ユーチューブで「カミキィ」氏のアマビエ折り紙手順とを見つけたので、学生達に「アマビエをつくって願いを込めよう」と提案しました。
昼からの授業で呼びかけたのですが、暗くなるまでに、ほとんどの学生が趣旨を理解し、心を込めてアマビエを作り、その写真をアップロードしてくれました。
3・4年生のゼミ生にも呼び掛けたところ、瞬く間にたくさんの画像が届きました。
集まった計89枚の写真をコラージュしました。見てください、あなたも願ってください。
ネット世代も気持ちはひとつ、願いよとどけ! (み)

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89人の願いを込めたマンダラ

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江戸時代後期の瓦版、京都大学附属図書館所蔵