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「大崎上島町に学ぶ セカンド」学科別セミナー奮闘記⑮

2017.02.27

  • 学生活動

何度も通ったはずなのに、「風まちの時間」という隠れ家ができていた。新しい人が集まっていた。海によって隔てられたこの島に、私たちは1年ぶりにやってきた。

波が船をはこび、船は人をはこんで、この島に集まり、去っていく。昨年、現代ビジネス学科から30名の学生が島につどい、住民の方と交流した。今年は昨年の経験をふまえて、一段強度と密度を高めて活動できたと思う。もっと自由に、しなやかに、自然と人に飛び込んだ。鋭く駆け出す獣のように。

自然は多様な相貌をもつ存在だ。なにより、私たち自身が自然の一部である。それにもかかわらず、自然がえがく力強い構図におもわず感嘆の声が迸る。島東岸のフラットロードを走行しただけで、偶然がはずみ、伝えたいことが意識に上ってくる。

昨年雨に打たれながら、雲を切り裂くような明るさを示した学生のことを覚えていたのだろうか。頭上は晴天に恵まれた。光が凪の海原に反射する。自転車から降りて、両手を掲げて敬意を表す。生きていくことは時に大変だけれども、楽しいと感じること、歓びの感情を発することは貴い才能ではないだろうか。

大崎上島町の皆様、本年度もたいへんお世話になりました。(こ)

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