

授業紹介:ミクロ経済学(1年生後期)
2022.10.14
「ミクロ経済学」の講義では経済システムを構成するそれぞれの主体、例えば企業や消費者の行動を分析する力を身につけます。各主体がどのような基準で意思決定を行っているか、それによってどのように市場が形成されているのかを理解します。
学生さんの多くがミクロ経済学は「抽象的で現実味がない」と感じ、わかりにくいと言います。そのため、本講義では、買い物や就職活動など、皆さんの実生活との接点をできるだけ意識して解説しています。つまりミクロ経済学は、身近な課題を解決できるツールとなり得るのです。
今回の講義では、「価格はどうやって決まるのか?」について皆さんに考えてもらいました。
企業が決めた価格??
その製品にかけた労力やコスト??
その製品の人気度??
いくらコストをかけて作った製品でも、需要がなければ価格はつきません。
いくら需要があっても、それを大幅に上回る供給があれば価格はつきません。
価格は「需要と供給のバランス」によって決まります。
ただ、需要や供給は目には見えず、市場は抽象的なものです。
本当に教科書通りに価格は決まるのでしょうか???
ということで、講義で説明した通りに市場が機能し、価格や取引量が決定されるのかを明らかにするため、皆さんに仮想的な取引で実験してもらいました。
学生の皆さんが講義内容や実験方法について、しっかりと聞いています
10名ずつのグループで買い手と売り手に分かれて、取引を行ってもらいました
はじめは戸惑っている人もいましたが、笑顔で積極的に参加してもらったことが印象的でした
講義後、「楽しい授業をありがとうございました」とお礼を言ってもらえました。こちらこそ、「楽しみながら、学んでくれてありがとうございました」。
実験の結果、講義で説明した通りの価格、取引量となったグループもあれば、そうならなかったグループもありました。なぜ説明した通りにならなかったのか?次回の講義で皆さんと一緒に考えていきます。 【授業担当:大谷咲太】(ほ)