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「全国漢詩の祭典 U23奨励賞」で優秀賞と入選に輝きました

2023.12.06

  • 学生活動

日本文学科の学生たちが「全国漢詩の祭典」若者部門のU23に参加し、奨励賞の優秀賞(全国で第2位)と入選を獲得しました。このイベントは第38回国民文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」として開催され、10月28日に石川県小松市の團十郎芸術劇場うららで挙行された授賞式で、優秀賞に輝いた山本陽菜さんに、小松市教育委員会教育長の石黒和彦さんから、壇上で賞状が手渡されました。

 

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U23で優秀賞に輝いた山本陽菜さんの七言絶句を紹介します。

 

「客中作」    「客中の作」 

秋 夜 銀 盤 照 水 明
しゅうや ぎんばん みずをてらしてあきらかなり

高 飛 一 雁 愜 幽 情
たかくとぶ いちがん ゆうじょうにかなう

郷 関 何 処 空 回 首
きょうかん いずれのところぞ むなしくこうべをめぐらす

紅 葉 飄 揺 寒 意 生
こうよう ひょうようして かんいしょうず


 

山本陽菜さんご本人のコメントを紹介します。

秋の夜をテーマに、秋夜の肌寒さと寂しさを表現する漢詩を詠みました。内田先生から丁寧にご指導いただき、このような賞を受賞できたことをとてもうれしく思います。これからも漢詩の創作や日々の学習に励んでいきます。

 

指導を担当された内田誠一教授の講評です。

この作品は、旅先での秋の美しい月夜を詠じていますが、後半が見どころです。「故郷はどの方向かと振り返ると、おりしも紅葉が風に舞って寒さを覚えた」とあります。リアルな情景描写によってその時の心情を表現していて、まことに好ましい作品です。

 

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また、木村仁美さんが「夜 兼六園に遊ぶ」と題した七言絶句で、大久保珠美さんが「舎弟の石川県立大学に考上(こうじよう)せるを賀す」と題した七言絶句で入選しました。

 

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賞状を手にして、内田教授を囲み健闘をたたえ合いました。おめでとうございます。
なお、木村仁美さん(中央)は、前回に奨励賞優秀賞を受賞したほか、今年の広島県教員採用試験に現役合格しています。あわせてご覧ください。


 

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