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全日本漢詩大会で学生の作品が受賞しました
2023.05.17
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今回の全日本漢詩大会は、全日本漢詩連盟設立二十周年の記念すべき大会でした。
その若年部門とも言えるU23(23歳以下の部門)とU18に、あわせて70首の応募があったようです。
お題は「都・京」。応募した本学の学生たちの作品6つが受賞しました。
奨励賞優秀賞に木村仁美さん(4年生)、奨励賞に福原和花さん(4年生)・八幡美緒さん(4年生)・吉岡和奏さん(4年生)・久一優月さん(3年生)、中村瑠菜さん(卒業生)が入選し、賞状が贈られました。
みごと優秀賞に輝いた木村仁美さんの漢詩を掲載します。
「夏日過東京淺草寺」 夏日東京の浅草寺に過(よぎ)る
雷門衆聚篆煙流
らいもん しゅうあつまりて てんえんけむる
殿裏看經忘客愁
でんり かんきんして かくしゅうをわする
感得俗中淸浄界
かんとくす ぞくちゅうのしょうじょうかいなるを
登楼罷扇一天秋
ろうにのぼりておうぎをやむ いってんのあき
木村さんご本人のコメントを紹介します。
今大会のテーマが「都・京にかかわるもの」だったため、東京の浅草寺を題材として選びました。観光客で賑わっている浅草寺の中で、秋を感じる瞬間について詠んでいます。
指導にあたられた内田誠一教授の講評です。
木村仁美さんがU23において奨励賞優秀賞(第2位)に輝いたことは、まことに喜ばしい限りです。木村さんは東京旅行で浅草寺にお参りした時の感慨を詠じ、最後に「楼に登りて扇を罷(や)む 一天の秋」と結んでいます。女子大生らしいみずみずしい感性の光る作品と言えましょう。
入選した題目を紹介します。
・福原和花さん「桃源獨歩」
・八幡美緒さん「春日」
・吉岡和奏さん「春郊」
・久一優月さん「春日」
・中村瑠菜さん「過故人荘」
福原さんは昨秋の「第33回伊藤園お~いお茶 新俳句」で佳作に選ばれたことに続く受賞でした。
日本文学科の学生たちは、作品創作にも積極的に取り組み、充実したキャンパスライフを楽しんでいます。