

本学図書館で、貴重古典籍の文献撮影を見学しました
2024.10.17
本学図書館は貴重な古典籍を所蔵しています。その古典籍のひとつに「稲賀(いなが)文庫」があります。かつて日本文学科におられた稲賀敬二教授ご所蔵のもので、『源氏物語』の古注釈をはじめ、和歌、歴史書、教育関係の写本や刊本など460点を越えるコレクションです。
大学では国文学研究資料館の協力を得て、研究資源を社会に広く公開して学術研究に貢献しています。これら貴重文献をデジタル撮影してホームページの電子資料館で公開する事業に2017年から参加し、今年で無事に撮り終えることができました。9月に専門のカメラマンチームが本学図書館にやってきて、精密に文献撮影を行いました。
撮影の最終日に、日本文学科で学芸員や図書館司書の資格取得を目指す学生と、本学図書館の司書が、専門の機材を駆使して文献撮影する様子を見学しました。
授業で古典文学を担当する教員から文献調査の体験と古典籍の撮影についての解説を聞いた後、カメラマンから高精細で撮影するための機材と工夫、撮影したデジタルデータをチェックする時、特に注意していることなど、説明と体験を具体的に語っていただきました。
学生たちはこの見学会を通して、古典籍の学術的価値に対する理解を深め、貴重な文献をデジタルデータとして社会に広く公開することの意義についての知見を深めました。
稲賀文庫の閲覧、撮影データのご利用については、本学図書館のホームページを参照してください。