

広島県立文書館で「古文書学実習」を行いました
2024.08.22
日本文学科には学芸員の資格を取得するために必要なカリキュラム「古文書学実習」があります。今年度も8月8日に「古文書学実習」の授業の一環として、3年生11名が広島県立文書館で実習を行いました。
午前中は、広島県立文書館の役割・仕事について、学芸員の方による講義が行われました。見学した文書館の書庫には、江戸時代の文書だけではなく、広島県の行政文書なども収蔵されていました。書庫には、広島県が広島東洋カープの株主だったことを示す株券などの珍しい資料がありました。
午後からは、古文書保存の現状と問題点について講義が行われ、古文書を劣化させる化学的要因・生物的要因・物理的要因について学びました。また、特殊な器具を用いて、和紙の状態を観察しました。
その後、江戸時代に出版された書籍などを使って、ドライクリーニング、和本の製本、剥がれた題簽の貼付、被災文書の応急処置の仕方について学びました。
日本文学科では、学外実習も取り入れて、学びを深めています。
(2024年8月取材)