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高大連携公開講座(日本文学科)を開催しました

2023.08.29

  • 大学イベント

8月4日(金)と7日(月)の2日間にわたり、日本文学科の高大連携公開講座を開催しました。今年は近代文学と近世文学の2つで構成し、授業でいつも使用する1号館の教室で開講しました。

 

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4日は、「孤高の詩人」を標榜(ひょうぼう)する外村彰(とのむら・あきら)教授が「昭和の詩歌句を読む―感受性の大切さ―」と題して、茨木のり子、金子みすゞ、八木重吉の詩を読み、種田山頭火の俳句などを教材にして、「感受性」を駆使して作品の魅力を考える授業を熱く語りました。

 

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7日は、島田大助(しまだ・だいすけ)教授が「江戸時代の笑話本を考える―笑話の内容と出版年の特定について」と題し、18世紀後半に江戸で出版された草紙(そうし)本仕立ての笑話本『落噺 京鹿子』(おとしばなし きょうがのこ)を教材にして、江戸の庶民がどんな笑い話をおもしろがっていたのかに迫り、いつ出版されたのかを見分ける方法についてわかりやすく説明しました。

 

22名の受講生たちは、実際に大学の90分授業を体験しながら自分の感受性と向き合い、研究の視点を教示されて、充実した学びを実感していました。