

外村彰教授が「広島市短詩型文芸大会」で講演しました
2022.11.24
11月12日(土)午後、広島市中央公民館で開催された「第72回広島市短詩型文芸大会」で、日本文学科の外村彰教授が「詩情について――木下夕爾と原民喜の詩と俳句を詠む」という題で記念講演をされました。
この大会は、広く市民から作品を募集し、優秀作品を表彰する伝統あるイベントです。毎年秋に表彰式を行い、あわせて文芸に関するテーマでの記念講演を開催しています。今年度は日本文学科で近代文学研究の授業を担当し、ご自身も詩歌の創作をしておられる外村彰先生に講演の依頼が来ました。
講演はまず、言葉にはならない様々な感情の動きを、言外の余韻・余情にこめるのが詩情のある文章の特質であることを、いくつかの実例を挙げながら説明し、そうした余韻なり余情の読解にはみがかれた感受性をもってあたることが肝要との見解が示されました。
続いて広島県出身の木下夕爾と原民喜の詩と俳句について、具体的な作品の読みとりを通しての解説があり、それぞれの作風の個性や共通項などをめぐってのお話が展開されました。
当日は約30名の聴衆が集い、硬軟とり混ぜた語り口で終始なごやかな雰囲気でした。聴講者の方々からは、時が過ぎるのが早かった、また講演を依頼してほしいといった感想が届いていました。