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第19回 国語教育実践交流会を開催しました

2025.09.17

  • 学科イベント

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卒業生と教職履修生との交流を深める「第19回 国語教育実践交流会」を、2025年8月30日(土)15時~18時に、1511教室で開催しました。

 

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本学大滝一登教授による挨拶のあと「授業をつくりながら考えたこと-教材の価値とつけたい力、それから引き算-」という題目で、全国規模で活躍なさっている積山昌典先生(竹原市立竹原中学校指導教諭)による講話が行われました。
お話の中には、国語科の各領域や、漢字や語句等の知識及び技能の指導など、多岐にわたり工夫された実践事例が豊富に盛り込まれるとともに、教壇に立ち続けてこられた積山先生の教科指導に対する深い思いが詰まっていました。

 

続いて「初任者教師の国語教室」をテーマとして、今春本学を卒業して、教壇に立たれて半年弱というお二人の新採用の先生に、教科指導を超えて、現在までの取り組み、率直な感想や悩みなどについてご発表いただきました。

 

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まず、小藤田未来先生(広島市立似島学園中学校教諭)からは、「障害と授業における支援」と題して、児童養護施設に併設されている勤務校の生徒の状況や、指導の困難さ、障害を抱えた生徒への自らの向き合い方の変化などについて、具体的かつ分かりやすく語っていただきました。

 

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次に、長藤志歩先生(庄原市立総領中学校教諭)からは、「評価の難しさ」と題して、勤務校の生徒の状況や授業の様子を紹介いただくとともに、特に観点別学習状況の評価のうち、「主体的に学習に取り組む態度」の評価に関する試行錯誤について素直に語っていただきました。

 

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お三人の講話・発表を受け、立場や学年を超えたグループでの情報交換会を行い、学びを深めました。

 

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最後に、大滝一登教授が、「全国学力・学習状況調査について」と題し、昨年度事業責任者として携わった文部科学省からの委託共同研究の結果に基づき、特に「考えの形成」の資質・能力を高める学校の取り組みについて紹介しました。

 

〈記録〉

【参加者】44名

(中・高等学校現職教員12名、教育委員会事務局職員1名、教職履修学生28名〈4年生10名、3年生12名、2年生2名、1年生4名〉、学科教員2名)

 

【プログラム】(敬称略)

○講話「授業をつくりながら考えたこと-教材の価値とつけたい力、それから引き算-」
積山昌典(竹原市立竹原中学校指導教諭)

○発表「初任者教師の国語教室」

・「障害と授業における支援」小藤田未来(広島市立似島学園小・中学校教諭)

・「評価の難しさ」長藤志歩(庄原市立総領中学校教諭)

○情報交換会

○資料紹介「全国学力・学習状況調査について」大滝一登(本学教授)

 

【今後の予定】

次回は2025年12月または2026年3月に開催する予定です。
詳しいご案内は「学科ニュース」にアップします。
卒業生はもちろんのこと、卒業生ではない方のご参加もお待ちしております。